チェンマイロングステイ その4 1回目のチェンマイ行の時、飛行機を待っている間に日本人シニア夫婦2組と話した。10年前から3ヶ月ステイしているそうだ。ちなみに、3ヶ月はヴィザを取れば滞在可能な期間。「そんなに長い事、何をするのですか、暇でしょう?」と突っ込みを入れた。「いやあ、何もしないのがいいんですよ」と言われてしまった。私と同世代の人たちに、目的がない生活スタイルが出来上がっていることに少し驚いた。 SちゃんやHさんの奥さんはゴルフもテニスもしないが、ホテルの部屋でフラフープをしたり、柔軟体操やラジオ体操をしている。Hさんのご主人は、近くの高級ホテル内にあるジムの3か月会員になって毎日通っている。私もジムに行きたいので見学させてもらったが、一日だけの料金は500B(2000円弱)。タイ国にしてはとても高いし、ジムの器具が西洋人向けでやたら大きくて筋肉を傷めてしまいそうなので、やめた。 本を読む時間はたっぷりある。Sちゃん達は、電化製品や本など嵩張るものをホテルに保管してもらえるので、スーツケースで運ばなくてもいい。本は段ボール箱にいっぱいあるので、私も段ボール図書館から借りて読んだ。 得度は剃髪して仏門に入ること。以前は若者は必ず仏門に入らねばならなかったが、最近は義務ではないという。でもユーピンの息子のように、短期間だけでも仏門に入る若者はたくさんいるらしい。左写真は、Sちゃんが得度式に出たときの様子。みんなでお祝いしている様子が伝わってくる。 タイと聞いて思い浮かぶのは「蒸し暑い国」ではなかろうか。でもチェンマイはバンコクより北にあるし、11月〜2月までは、暑すぎず寒すぎず。夜になれば上着が欲しい。私はプールに入る気はしなかったが、3月半ばまで滞在しているSちゃんやHさんは、泳ぐのだそうだ。 1回目ステイの直前に膝が痛くなったけれど、チェンマイに行って数日したら痛みが自然に消えた。医者が「老化現象だから仕方ない」と片付けた膝痛を、この気候が救ってくれたことになる。帰国後整形の医者にそのことを伝えたら「暖かいからね」と素人でも言えることをつぶやいた。 チェンマイの南にあるランパーンに鉄道に乗って行ってきた。駅から町の中心地まで歩いている時に「南邦育才学校」とタイ語以外に漢字表記のある学校を見つけた。たまたま校庭に大勢の子どもたちがいた。校庭でボール遊びをしているグループもあれば、輪になっておしゃべりしているグループもある。日本と同じ光景だが、大きな違いは子どもたちがジュースを飲んだりお菓子を食べていることだ。時計を見ると11時半ころ。昼食時間はすぐだと思われるのに、お菓子を食べていいのだろうか。 談笑している中学生に英語で話しかけたが、さっぱり通じない。英語は習っているはずなのに、「何歳か?」などのごく会話すら成り立たなかった。「言葉が通じなくても意思疎通ははかれる」とよく言われるが、そう簡単にはいかないものだ。
午後4時頃の下校時刻に、道路沿いや広場に食べ物を売る屋台が何軒も出る。大勢の子どもたちが群がっておやつを買っていた(左)。ベンチに腰かけたり立ち食いしたり。「タイの子どもたちは、おやつを買うためのお金を学校に持ってくる」と本で読んだことがあるが、本当だった。 この辺りには複数の学校があるらしく、違う制服の子どもたちがいた。日本の学校では「買い食い、立ち食いなどもっての他」だが、タイでは放課後ばかりか学校でも食べている。なんておおらかな国なんだろう。この国には不登校やいじめはないのだろうか。 感想・要望をどうぞ→ 次(チェンマイロングステイ5 いろいろな乗り物・城壁に囲まれた街)へ チェンマイロングステイ1へ ホームへ |