ネパールの旅 2 昼食後はダルバール広場を徒歩見学。午前中は暑いぐらいだったが、午後になると曇って来て風も冷たい。バスを降りて広場までの道はごった返している。どうみても旅行者ではない若者もブラブラしている。ウイークデーなのに何をしているんだろう。土産物というより野菜や果物や靴など雑貨の露天商もたくさんあり、現地の人の憩いの場でもあるらしい。 カトマンズの3つの谷(カトマンズ・パタン・バクタブル)には、かつて王朝があった。ダルバールは宮廷という意味で、この3つにダルバール広場がある。このツアーでは、カトマンズ以外にパタンのダルバール広場を見学することになっている。 地震による倒壊の復旧はまだまだだと聞いてはいたが、ガイドブックなどで見る地震前の王宮や寺院の美しさにはほど遠かった。覆いが被っていたり、工事用の竹や金属がむき出しである。でもところどころ残っている煉瓦造りや木彫り細工を見ると、当時の王朝の繁栄ぶりが目に見えるようだ。
ランさんは「あれがシヴァ・パールヴァティ寺院。2人の神が見下ろしているでしょう。 「クマリの館」の噂は耳にしていたので、説明もよく聞いてきた。クマリは生きた女神のことで、2017年9月29日に変わったばかり。この生き神は、ヒンズー教と仏教の要素が融合したもので、カトマンズの旧王国の象徴的な存在だ。王制が廃止されたのだから、クマリ制度も無くなってもいいと思うが、簡単には廃止できないのが伝統だ。 クマリは、館の中にいるので観光客はおいそれとは目にすることは出来ない。ツアーの場合は、ガイドがなにがしかのお金を払って、窓から顔を見せるように頼むらしい。30秒ぐらい窓から顔を出してくれた。同行者からは「カワイイ〜」という声があがったが、私は3歳にしては愛らしさがないな・・と思ったが黙っていた。生き神さまに向かってそんなこと言ったらバチがあたる。撮影禁止なので写真は撮ってないが、ネットに載っていた。これがカワイイか?
3歳頃に選ばれて、初潮を迎えるまで閉ざされた館で暮らす。特別な儀式の時以外は外出もできず、家族に会うことも学校に行くことも出来ない。お付の人が勉強を教えてくれるというが、幼児虐待にあたるとして人権擁護団からは非難されている。 観光後は、市内レストランで民族舞踊を見ながらの夕食。期待していなかったネパール料理だったが、インドほど辛くもなく美味しかった。ホテルに入ったのは夜の9時過ぎ。長い長い一日が終わった。 <カトマンズのマリオットホテル泊> (2018年4月2日 記) 次(エベレスト飛行)へ ネパールの旅1へ ホームへ |