ネパールの旅6 
 

2018年1月29日(月)-6日目

今日は2ヶ所のハイキング。今日のために嵩張る登山靴をスーツケースの中にいれてきた。1回目はサランコットの丘で日の出を見ることになっている。丘の近くまではバスで行った。サランコットの丘は標高1,592m。天気さえよければアンナプルナ、マチャプチャレ、マナスルが見える筈だ。しばらく待っていたが、山も見えず太陽も出なかった。たくさん詰めかけていた観光客も、すごすごと引き返した。

山は見えなくても、鳥だけは見逃さないのがアマチュアカメラマンのHさん。サランコットの丘と次に行く日本山妙法寺で撮った写真を送ってくださった。

 
チベットモズ  サランコッとの丘でHさん撮影
 
キゴシタイヨウチョウ  日本山妙法寺でHさん撮影


私達は他の展望台目指して1時間ほどのハイキング。山は見えずとも、ネパールの里山の雰囲気は忘れがたい。

 
段々畑には黄色い花が咲いていた
 
登校前に宿題でもしているのだろうか まだ8時前

 
ハイキングの途中で出会った女性
 
ハイキングの途中で出会ったご夫婦


いったんホテルに戻り朝食後、2回目のハイキングに出発。途中までバスで行き、日本山妙法寺を目指した。日本山妙法寺は、藤井日達創設の日蓮系の宗教団体。世界各地にこの名の寺がある。立派なパゴダがあるが、この寺を見るのが目的というより、途中の景観を楽しむハイキングである。相変わらず山は見えないが、アンナプルナ連峰のふもとを歩ける幸せを思い、自分を鼓舞した。

 
里山の家

 
日本山妙法寺


昼食後、ペワ湖へ。ボートに乗って湖上に出た。富士山の見えない芦ノ湖遊覧をしているようなもので、味気ない。帰国前日にネパールの旅行会社が、ちょっとしたお土産袋をくれた。その中に切手が貼ってあるペワ湖の絵葉書が入っていた。「これぞ絵葉書!」だったので自宅に出して着く日を待っているが、帰国後2ヶ月を過ぎてもまだ着いてない。

 

ポカラに来てから一度も見えなかったアンナプルナ連峰は、こんな風に見えるらしい。特に三角形のマチャプチャレは
アルプスのマッターホルンや日本の槍ヶ岳に似ているので、この目で見たかった。

ペワ湖周辺でショッピング。何も買わないことにしているから、どうでもいいのだが、値段の交渉をせねばならないのは面倒だ。アジアのほとんどの国でやっている吹っかけ商売は、そろそろやめたらいいと思うのだが、なくなりそうにない。そういえば絶対に値引きしない店もあった。紅茶の専門店である。こういう商売をした方がいい。

4時頃、ホテルに戻ってきた。懲りずに山の方向を見ていたら、うっすらとマチャプチャレが顔を出した。ほんの少し見えただけでも、お仲間と「うわー見えた、見えた」と騒いでしまった。ホテルの従業員も「ラッキーだよ」と言っていたから、はっきり見える確率は低いのかもしれない。   

 <ヒマラヤンフロントホテル&リゾート泊>

1月30日(火)-7日目

ホテルを8時前に出発。9時半の国内線に乗ってカトマンズに戻ることになっている。このポカラの飛行場で又もや4時間も待たされた。有視界飛行なので、ちょっとでも霧があると飛べない。こうして空港で無為の時間を過ごすのは何度目だろう。

午後1時半に飛び立ち、2時にはカトマンズに着いた。わずか30分のこの飛行は思わぬ喜びを与えてくれた。窓の左側にヒマラヤ山脈が連なっていた。アンナプルナやエベレストみたいに有名なな山ではないかもしれないが、世界の屋根はきれいだった。



遅めの昼食は、ざる蕎麦がいいか、汁ものの温かい蕎麦がいいかを事前にランさんに聞かれた。私たちはもちろんざる蕎麦。ネパールの食事は日本人にもあうのだが、この蕎麦には満足した人が多く「ポカラで食べた天ぷらは美味しくなかったけど、この蕎麦は美味しい」と話していた。

蕎麦打ちの夫によると「そばつゆは美味しいが蕎麦の味はイマイチ。茹ですぎ」。この店の経営者は日本人だが、打つのはネパール人とのこと。「それにしては、まあまあではないか」が私の感想。

蕎麦はポカラの山間部で収獲したという。「粉を売ってください」と私が頼んだら、奥から持ってきてくれた。「話の種にもっと買おうよ」と勧めるが、夫は自分が打っている北海道産の蕎麦粉がベストと思っているので、1sしか買わなかった。 (2018年6月2日 記)

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