アイスランドの旅 6
 レイキャヴィーク市内 2

2018年8月29日(水)―8日目

今日も午後3時まではフリータイム。昨日と同様、上天気。ホテルが出してくれるシャトルバス代わりのタクシーで中心部に行った。まだ行ってない所を目指す。

まずレイキャヴィーク港へ。軍艦らしき船が停泊していたが、それは沿岸警備隊。アイスランドはNATOにも入ってないし軍隊もないが、沿岸警備隊がその役目を担っているようだ。少し左に目を移すとホエールウオッチングやパフィンを見に行く観光船乗り場があった。もっと時間があれば、こんな経験もしてみたかった。

 
沿岸警備隊の船
 
ホエールウオッチングの広告


きのう行った国立博物館で、「このチケットでカルチャーハウスも見られますよ」と言われたのを思い出し、「タダなら見なきゃ」と行ってみた。

カルチャーハウス(左)は博物館をこぶりにしたような施設で、現代の絵や古い書物などが混在していた。説明がほとんどないので、展示順の意図がよく分からなかったが、空いているし、今の人が描いたと思われる絵画は目の保養になった。

徒歩範囲に施設がそろっているので、次はハトルグリムス教会へ。この教会はレイキャヴィークのシンボルだが、完成は1977年と新しい。火山の国、溶岩の国を象徴する柱状節理をモチーフにしたデザインだ。アイスランド人の90%はルター派のキリスト教信者なので、この教会もルター派。カトリックのように派手さはなく、ごくシンプル。

 
ハトルグリムス教会とアメリカ大陸発見者の像

 
内部も外部も簡素で清々しい

教会の広場に立つ像はアメリカ大陸の発見者レイフ・エイリクソン。アイスランド人がアメリカ大陸を発見したなんて話は初耳だ。コロンブスやアメリゴベスプッチではないのか。

帰国後に本で調べたら、それは本当だった。1000年頃グリーンランドへ向かう途中で遭難。たどり着いた地が北アメリカ大陸。現在のカナダの地だったらしい。ヴァイキングの伝説と思われていたが、1960年に発掘調査などから事実であると証明された。アメリカはこの事実を認め、ハトルグリムス教会前にある像を1930年に贈呈したという。

下の写真は教会の近くにあったカフェ。北欧のどの国にも見られる草を植えた屋根。



教会広場で簡単なパンなどを食べながら「そういえば、あそこに行ってないね」と、そこから見えるペルトランを眺めた。何度も歩いた繁華街を抜けて歩き出した。

 
アウトドア専門の店 北緯66度を意味する店
 
壁の装飾がきれいなビルが多く見ているだけで楽しい


すぐにも行けそうな気がしたが、小高い丘の上にあるので40分も歩いた。温水を供給する熱湯貯蔵施設だが、博物館やレストラン、展望台もある。中に入りたいのはやまやまだが、集合時刻に間に合わなかったら大変なことになる。外側をぶらぶらするだけにとどめたが、市街地もきれいに見えた。

 
ペルトラン入り口 丸いタンクは熱湯を貯蔵している
 
内部には火山や氷河の展示がある ロビーから覗いただけ

 
ここからのバスも苦労した。係員が調べてくれたバスは間違っていたが、運転手の機転で次の停留所で乗車。ホテルまでの距離はたいしたことはないが、住宅地を回っているので、30分以上かかってホテル近くに着いた。バスでめぐっている住宅地はきれいで清潔。金融破たんはなんだったの?と思わないでもない。

ホテル到着は集合時刻20分前だったので、あのバスを乗り過ごしたらどうなっていたことか。電車や地下鉄がない、タクシーをつかまえるのは難しい。こういう場合のフリータイムは、時間に余裕がなければとつくづく反省。

18時15分ケフラヴィーク発→JALの直行便

8月30日(木)-9日目
 14時40分成田着
 車を前泊したホテルに駐車していたので、楽に帰宅できた。   (2019年2月2日 記)

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