南部アフリカの旅4
 

2015年3月27日(金)-6日目

ホテルを7時半に出てヨハネスブルグの空港へ。南アフリカを離れて、ジンバブエとザンビアとボツワナの3国南部アフリカ1の地図参照)に入国する。

ヨハネスブルグ発(11時20分)→アフリカ航空でジンバブエのビクトリア・フォールズ着(13時ころ

ビクトリア・フォールズの空港は、ビクトリアの滝見物用の空港だからこじんまりしている。ジンバブエ入国にはビザが必要だ。ビクトリアの滝は、ザンビアやボツワナとの国境にもなっているので、この3国への出入りが数度ある。ひとり50ドルという高額のユニビザをとった。ジンバブエの平均給与を聞くと、とんでもない高額。

空港からホテルまでは真っ直ぐの舗装道路が続いているが、道路上をマントヒヒや牛が平気で歩いている。南アフリカでは感じなかった「アフリカに来たなあ」の思いが込み上げる。


ホテルのウェルカムドリンク
 

ホテルの部屋から
ビクトリアの滝のしぶきが見えた 

 
部屋の外を見るとイノシシがいた

ホテルはデラックスホテルということだが、浴室に閉じ込められてしまった。夫がいたから助かったが、ひとりで泊まっていたらどうなっていたろう。修理が面倒なので部屋を変えてもらった。

部屋の真下にイノシシが草を食んでいた。猿が入りこんでくることもあるから、窓を開けないようにと注意された。

4時からザンベジ川のサンセットクルーズに出かけた。ザンベジ川は、ザンビアとの国境に流れている川で、アフリカ大陸ではナイル川、ザイール川、ニジェール川に次いで第4の長さ。

 
黒い象は白い牙が似合う
こんなに近づいてくる

 
水を飲みに来た象の母子
よりそっていてカワイイ
 
ザンベジ川の夕暮れ
アフリカの大地に沈む太陽

ジンバブエでメガネをかけた人は一人も見なかったほど、全員の目がいい。ガイドの職業柄とはいえ、遠くから「あ!象だ」など叫んでくれる。川の両側は森。森の中から象が川の水を飲みにくるので、船の中からでも象に会える。親子象がとりわけ可愛かった。夢中でシャッターを押したが、夕暮れということもあって、さほど良い写真は撮れなかった。動物写真は撮れなかったが、アフリカの大地に沈む太陽がきれいだった。

   <ビクトリア・フォールズのエレファント・ヒルズ・リゾート泊>

 3月28日(土)-7日目

8時頃出発し、チョベ国立公園に行く。チョベはボツワナにあるので、ジンバブエからボツワナに入国しなければならない。もちろんパスポート検査もある。チョベ国立公園は、チョベ川沿いに広がる動物保護区。1万㎢もある広大な公園である。特に象の生息密度は世界一。

10時ころから四駆の車で2時間ほどサファリドライブ。動物に会うチャンスは朝と夕方ほど多いので、動物目的の人は、国立公園内のロッジに2泊するツアーを選んでいる。でもロッジに泊まるツアーは、マンデラさんが住んでいたソウェト地区やスタークフォンテン洞窟には行かない。

午前中のサファリドライブでいちばん興奮したのは、インパラの大群だ。四駆の前をすごいスピードで走り抜けるさまは、見ていてスカッとする。肉食動物の餌食にならないように、団体で行動しているのだろう。

 
インパラは集団で行動する

飛びあがるインパラ
 

チョベ川沿いのレストランで昼食後はボートサファリである。陸路と水上路の違いはあるが、エリアはほとんど同じなので、見かける動物に差はない。ワニやカバはときどき水から顔を出すが、絵になる動物ではない。黒いバファローもあまり面白くない。カモが10数羽固まっている様子は、なんとも言えずかわいい。魚を狙っているイーグルは高い木の梢から川面を見ている。


 


午後のサファリでいちばんワクワクしたのは、黒くて大きな耳をパタパタさせながら近づいてくる象だった。船が近づいているのを知らぬはずはないが、人間を警戒しているようには思えない。以前は牙が目的の象狩りが行われていたが、今は保護しているので、動物もそれを本能的に知っているような気がする。きれいな草を選んで食べていることに驚いた。泥がついている草は口にしない。象の目ってホントにかわいい。


ボートサファリを終えて、国境の事務所に向かう道路脇に、10数頭の象の大群が移動していた。旅行前は、広い草原を象の大群が移動するさまを見たいと思っていた。でもこの時は、あまりに車から近すぎて、写真にはでっかい図体ばかりが写っている。詩情豊かな写真にはほど遠い。

サファリでいちばん人気があるビッグ5は、ゾウ・ライオン・サイ・ヒョウ・バッファローだという。見たのはゾウとバファローだけだった。ビッグ5ではないが、キリンもいなかった。キリンの大群も見たかったのだが、こちらの思うようには出てきてくれないものだ。

ボツワナから出国、ジンバブエへの入国と面倒な手続きをえて、ジンバブエに戻ってきた。ホテルまでの帰途、クラフトマーケットに寄った。マーケットという名前からは想像できなかったが、単なる露店が数十軒集まっている。そのほとんどが木彫の動物だ。15年前なら買ったと思うが、処分に頭を悩ませている時にこれ以上、増やせない。なぜか我が家には売るほど木の象がいる。
 
芋虫をカリカリに焼いたもの
食べたので証明書をくれた
 
民族舞踊
見ごたえがあった

 
民族音楽
太鼓のリズム感最高

ホテルに戻ったあとに、ボマディナー(アフリカンバーベキュー)の夕食に行った。インパラやクロコダイルの肉などを焼いていた。いちばんの目玉は、芋虫をカリカリやいたもの。食べれば証明書をくれると言う。証明書はどうでもいいが、おそらく最初で最後になるだろう芋虫を食べた。

こういうレストランではお定まりの民族踊りを鑑賞後、輪になって踊って私たちは退席。たくさんいる欧米人は、まだ宵も半ばのようだった。時間に追われていない旅をしているのだろう。

       <ビクトリア・フォールズのエレファント・ヒルズ・リゾート泊>   (2016年9月2日 記)

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