雲南省の旅 5
世界遺産の街・麗江

 
昆明から北西600qの麗江は、ナシ族が多く住む街。中国の城下町は壁で囲むのが普通ですが、ここには城壁がありません。築城時の領主の姓は木。壁で囲むと「困る」になり、縁起が悪いので、壁を作らなかったとか。
 僻地にあるために、文革の被害にも遭わず、南宋時代の古い街が残りました。1997年に世界遺産に。

 昆明も1890bにある高原都市ですが、昆明から飛行機で1時間強にある麗江は、海抜2400bに位置する山岳都市。2400bというと新潟の妙高とほぼ同じ。更にロープウエイを乗り継いだ地は、万年雪をいだく玉龍雪山を見るに絶好の場所ですが、空気が薄いとみえ、ガイドに「走らないで、急がないで」と何度も注意されました。高山病に気をつけて!というわけ。私は頭痛もせず、眠気も覚えず、高山病とは無縁でしたが。

 
麗江古城と呼ばれる旧市街の入り口には、世界遺産指定後に作られたと思われる真新しい風車や、モニュメントが建ち、観光地らしい彩りをそえています。

 同じ雲南省でも、近代的ビルが建つ昆明とは、くらべようもないほどの田舎。日常的に背負い籠を使っているらしく、ほとんどの女性は籠を背にしています。これではお洒落のしようもありません。籠の中はカラの場合もあり、果物や野菜であふれかえっている場合も。一見しただけでは、買い物に来ているのか、売りに来ているのかわかりません。








 









 
 

  上の3枚は、いずれも古城内で撮ったもの。黒い瓦屋根の木造二階建てが並ぶしっとりとしたたたずまいは、日本の妻籠や馬籠にも似た雰囲気ですが、規模では比較になりません。網目のように張り巡らされている細い石畳、縦横に流れている水路、緑したたる柳も、この街を清潔で魅力的なものにしています。
 
左の写真は、中心地の四方街ですが、屋台の土産物屋が軒を連ね、観光客であふれかえっています。どんなに迷っても、この広場にはたどり着けるのだとか。中の写真は、ナシ族の民族衣裳のお年寄りが、揚げパンを売っているところ。熱々のパンの味は?「ウーンおいしい!」

感想・要望をどうぞ→
雲南省の旅 1へ
次へ
ホームへ