チェンマイロングステイ その2 

食事はどうしているか

ホテルにはビュッフェスタイルの朝食がついている。毎日同じものが並んでいるし、味付けも食材も上等とは言い難い。でも、焼きそば風の野菜入り太緬が美味しいので、毎日食べても飽きなかった。野菜スープも裏切らない。甘いスイカもお気に入りだ。ホテルの上得意であるHさんグループには、特別に野菜炒めや牛乳までサービスしてくれる。こんな風に朝食は自宅で食べているよりずっと上等。

1回目ステイの時は、朝食以外の食糧調達はすべてSちゃんが手伝ってくれた。タイ人は基本的にあまり家では調理しないらしい。台所がない家もあるという。そのせいか屋台や市場では、いつでも調達できる。通勤途中で食べている人もいる。市場の惣菜売り場は何でもありだ。サラダ、野菜炒め、魚や肉の唐揚げやあんかけなど、実にバラエティに富んでいる。白米ご飯も売っているが、私たちにはタイ米のパサパサ感はなじまないので、もち米を買っている。これが美味しいのだ。

Sちゃんと一緒でなければ、市場で買おうとは思わなかったし、買い方も分からなかった。ましてやサラダなど火が通ってないものを買う気も起らなかったと思う。市場なんて所はいずこも同じで築地の市場とて、デパートの惣菜売り場ほどきれいではないからだ。でも私は一度もお腹を壊すことはなかった。サラダを作る時はゴム手袋をしているし衛生観念は発達しているようだ。特に青いパパイヤを薄く削ってピーナツやライムを混ぜたソンタムというサラダは超美味だ。タイ料理は辛いと思い込んでいる人が多いが、出来あいの惣菜でも辛いばかりではない。サラダなどはその場で作ってくれるのだが、唐辛子などは「少しね」と手ぶりで示せば通じるものだ。

こんな風に、出来上がった惣菜や果物を買ってきてホテルの部屋で食べることがほとんどだ。キュウリやトマトや茹でとうもろこしは、料理しなくてもいいのでよく買ってきた。夕方に売り出す焼き鳥やソーセージやネーム(発酵させた豚肉にもち米などが混ざっている)などは全く辛さはなく、抜群の味。現地のタイ人もこういう屋台で買っている。


市場で調達したもので昼食 

ある日の昼食 

海老入り野菜炒め 

焼き鳥とネーム 


インスタントラーメンもスーパーでいろいろな種類を売っている。タイ語が読めないので、書いてあることは無視。絵だけで買ってくるが、外れはない。時々日本風のじゃがいもサラダやホウレンソウのお浸しをHさんやSちゃんが作ってくれるので、それにありつくこともある。私の祖先はタイ人?と錯覚するほどタイの味付けが大好きなので、20日に満たないステイならば、まったく日本食をたべなくても平気だ。

ときどきは外食する。中華料理、飲茶専門の店、イタリアンの店でピザやスパゲッティ、ムーガタという豚鍋、惣菜っぽいタイ料理。どれもホテルから歩いて行ける距離にあるので、ふらっと行けばいい。言葉はメニュ―の絵を示せばいいので、さほど困る事はない。

エビの天ぷら 

春巻き風惣菜 

肉と野菜炒め 

スーパーのインスタントラーメン 


なぜかホテルではスイカしか出ないのだが、市場には、バナナ、みかん、ジャックフルーツ、ドランゴンフルーツ、パパイヤ、マンゴー、パッションフルーツ、イチゴ、リンゴなどが山積みだ。象のエサにもなっているバナナは安くて驚くが、その味にまた驚く。日本で食べるバナナよりコクがあってねっとりしている。デザートのお菓子がまた飛び切り美味しい。


ココナツの中身を削っている 

ジャックフルーツ
黄色いのが中身 

リンゴ・バナナ・マンゴなど 
 
揚げパン


何十軒もの店が並ぶフードコートでは、よく「カウソーイ」という緬を食べた。屋台で食べたもので私がいちばん気に入ったのは「カオニアオ・マム・アン」。もち米に生のマンゴーをのせココナツミルクをかけたもの。1回目のステイの2日目に「これ美味しいのよ」とSちゃんが教えてくれた。その時以来、病み付きだ。

私は一度も入ったことはないが、マックやスタバはたくさんある。コーヒーを飲むならスタバでなくても、おいしく入れてくれるカフェが街角にたくさんある。マンゴやパイナップルのフレッシュジュースも同じところで飲める。欧米人はよくこういう場所にたむろして、スマホをいじったり、おしゃべりに夢中だ。


カウソーイ 

カオニアオ・アム・マン 
 
カフェ
 
カフェで飲んだコーヒー


チェンマイの宿もピンキリだが、食材もピンキリだ。リンピンという高級スーパーは、我が家の近くにあるヨークマートに比べ高級感がただよう。タイ語、英語、日本語の表記がある(左)。

インスタントラーメンなど袋ものは、市場よりむしろ安いこともあるが、生鮮品はとても高い。果物、野菜、肉類、魚類などは数倍はする。「世界一」という日本のリンゴは1個800円ぐらいする。チェンマイの物価を考えると驚きの価格。市内には市場がたくさんあるというのに、誰がこんな高い物を買うのか不思議だ。「あなたと身分が違う人がいっぱいいるのよ」と言われそうだが、市場のモノが悪い品質ではないだけに不思議なのだ。

私たちが泊まっているホテルの近くには日本人の駐在員の家は少ないらしい。だから、ここのスーパーで会うのはタイ人と欧米人。タイも格差社会なのだ。

日本製リンピンスーパーには、日本のモノがたくさん売っている。主に買う人はタイの富裕層だ。日本に旅行をして味を覚えたのかもしれない。日本酒、日本のビールやウイスキー、チューブ入りのわさび・からし、醤油・ソースなど調味料、緑茶、ほうじ茶・・・。(左)

タイの食べ物が合わない人は、これを食べていれば大丈夫だ。でもそんなことまでして、ステイする必要はないと思うけど。

                                (2016年4月2日 記)

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