フランスの旅 2 2012年7月12日-2日目 明日も見学することになっているが、夜は観光客が少ないし、雨に濡れた石畳も風情があり良い散歩になった。ライトアップは出し惜しみでもするかのように、ライトがあたる場所が少しずつ増える。光の具合が変わるので、とうとう夜の11時ころまで眺めていた。
モンサンミッシェルに個人的には思い入れはなかったが、「行ってみたい世界遺産」のアンケートでは必ず上位に入る。でも「江ノ島のようなところよ」という人も数人いる。なるほど江ノ島に似ていないこともない。江ノ島も階段を上るに連れ次々と寺社がある。下の方にレストランや土産物屋が連なっている点も同じだ。 でも実際に訪れたモンサンミッシェルは、城砦に囲まれた修道院が気高くそびえ、トータルとして江の島より魅力がある。ここには修道院もあるし、イギリスとの100年戦争でも侵略されなかったほどの完璧な城砦もある。江ノ島と同じという感想を持った人は、ここの地区に泊まらずに、日帰りで訪れたからかもしれない。 <モンサンミッシェルのメルキュール泊> 7月13日(金)-3日目 出発前にホテル付近を散歩して、昨夜とは一味違うモンサンミッシェルの遠景を眺めた。渚と教会と青空のコントラストが、今でも脳裏にある。
9時半から11時半まで、現地ガイドと一緒に見学した。モンサンミシェルの、モンは山、サンは聖、ミシェルはミカエルの意味なので、聖ミカエルの山ということになる。 「満潮時には島に行けない」と聞いたような気がしたが、それは100年以上前の話であって、1870年に道路を作ってからは満潮も干潮も関係ない。自然現象を損なうような道路はよくないということで、現在は橋を建設中だ。 階段を登っていくと、修道院の入口に着く。ここからは有料なので昨夜は引き返した。修道院自体は、あちこちで見ているのと変わりはないが、海や対岸がこんなにもきれいに見える修道院はめったにない。昔の巡礼者は引き潮の時をねらって、歩いて到達したのだと思う。感激の度合いが違うだろう。 昼食は名物のオムレツ(左)。お腹をすかした巡礼者に振舞おうと1個の卵から巨大なオムレツを作り上げたことが始まりだという。どう考えても安上がりの食事だ。泡ばかりのオムレツなど1回食べればたくさんだ。 午後はトイレ休憩をはさみ、4時間以上バスに乗って、トゥール(フランスの旅1の地図参照)に移動。疲れをとるには心地よいお昼寝タイムだ。トゥールのホテルに到着後、夕食まで2時間ほど自由時間があった。 |