ギリシャの旅2 2013年12月22日(日)-3日目 部屋のベランダから、朝日が当たった岩山(左)が見えた。ギリシャ2度目の旅に出る気になったのは、メテオラの修道院が目的だった。海外旅行に数度しか行ってない場合でも、ギリシャのメテオラを訪ねている人は多い。それほどポピュラーなのだ。写真では見ているので想像はできるが、やっぱり本物を見たい。 幸い今日は晴れている。車窓の両側に奇岩が続く道を少し走ると、大メテオロンに着いた。6つ残っている修道院の中でいちばん大きい。階段をかなり下ると次はかなりの登りになる。
台所も広く、かつてはたくさんの修道士が生活していたことがうかがえる。今も17名が生活している。歴代の修道士のしゃれこうべが並べてあった。日本ではしゃれこうべを他人にしかも観光客に見せるようなことはしないが、西洋キリスト教社会では、何も気にしていないようだ。これまでにもたくさん見たことがある。 大メテオラから周囲を見渡すと、岩山の連続(左)。遠くに雪山も見えて絶景だ。特にアギア・トリアダ修道院の岩山が印象に残っている。 2つ目の聖ステファノ修道院は、少し離れているのでバスで向かった。ここは女子修道院として1367年に建立。今も女子の修道士32名が生活している。 ところで、今のメテオラ修道院は、世俗を避ける修道士たちには適さない地になっている。私たちが訪れたのはオフシーズンの暮れが押し詰まった時期だった。にもかかわらず観光客がかなりいたのだから、ハイシーズンの混雑は想像できる。こんな所で瞑想など出来やしない。今はアトス山に移住する修道士が多いと聞いた。 <デルフィ―のアマリアホテル泊> 12月23日(月)−4日目 デルフィ−(ギリシャの旅1の地図参照)は、パルナッソス山の麓にある。出発前にホテルの付近をぶらぶらしたら、野菜や果物やナッツや蜂蜜を売っている露店を見つけた。朝食のビュッフェにおいてある蜂蜜が美味しいので、トイレ休憩で寄る売店で2瓶買ったが、ここでも2缶買い足した。地元民向けの店なので少し安い。 デルフィ−は、古代ギリシャのポリス、都市国家だった。アテネやスパルタなど強力な都市国家があったにもかかわらず、ここは「世界のへそ(中心)」と信じられていた。ゼウスが世界の中心を知ろうと東西に鷹を放したら、2羽の鷹がデルフィで出会ったことからきている。 まずレプリカの「へその石」を見た。世界のへそを売り物にしている遺跡には、レプリカといえど「へそ」を置いた方がいいと考えたのだろう。
昼食後、アラホヴァに立ち寄った。パルナッソス山地の南斜面にある小さな町。パルナッソス山にゲレンデがあるので、スキー用品を売る店が並んでいた。「ギリシャでスキーができるの」と意外に思うかもしれないが、デルフィ−からアラホヴァ一帯はスキーリゾートの地でもある。 11世紀建立のオシオス・ルカス修道院でもバスを下りた。ビザンチン様式の修道院にある絵はフレスコ画が多いがここは、モザイク画。一般的に教会は入場料をとらないが、ここは必要だと聞いていたが、実際はフリーだった。ということもあって、修道士が作っているゴマ菓子を数袋買い求めた。 夕食後、添乗員さんら有志と街の散策にでかけた。日本の繁華街は12月23日の夜ともなれば、不夜城となる。でもここアテネの繁華街は寂しい。左はシンタグマ広場のイルミだが、華々しさに欠ける。 (2015年 2月2日 記) 感想・要望をどうぞ→ 次(エーゲ海一日クルーズと食事)へ ギリシャの旅1へ ホームへ |