2013年12月24日（火）-5日目

今日はエーゲ海一日クルーズの日だ。14年前に来たときは、ギリシャ本土の見学はアテネだけで、クルーズでミコノス島、クレタ島、サントリー二島、ロードス島、パトモス島を巡った。このときの旅は楽しかった。島の遺跡も景観も海の色もなにもかもよかった。青と白のコントラストが今も脳裏から離れない。船がボロだったので、豪華な気分を味わえなかったことぐらいが、心残りだった。

ホテルからバスでトロカデロ港に行った。一日クルーズの船は小型なので、4日以上のクルーズ船とは港が違う。3つの島に上陸し、またこの港に帰ってくる。8時15分に乗船し、いちばん遠いイドラ島にまず上陸し、いちばん近いエギナ島が最後の寄港地だ。

イドラ島到着は11時半なので、船内で2時間半も過ごす。ギリシャ人に嫁ぎギリシャ生活が長い日本人のオバチャンが船内の説明や、売店の時計売りに忙しい。異国生活が長い人独特の話し方と風貌を持った女性だ。

イドラ島滞在は約1時間。海や港付近は寒々としていた。土産物屋も夏の盛りのころの活気がない。３つの島の中でいちばん風光明媚だとガイドブックには書いてあるが、なんせ天気が曇りときてるから風光明媚には程遠かった。でもこの島を自由に1時間歩き回ったことで満足した。遺跡があるわけでもない、有名な教会があるわけでもないが、路地裏の雰囲気がいい。

イドラ島には車がない 交通手段はロバ	島にはなぜかネコがたくさんいる 白い壁と青いドアの前のネコはサマになる

19世紀には東地中海貿易で繁栄したので当時の船主の館も残っている。車がない島だと聞いていたが、たしかにロバがたくさんいた。大きな荷物を運ぶのもロバ、観光客を乗せるのもロバ。路地裏とロバがなんとも言えない雰囲気を醸し出していた。ネコもたくさんいた。帰国後にネコ好きの友人に路地裏のネコの写真を送ったら「うわー岩合さんの世界ね！」と感激してくれた。

船に戻り、ビュッフェ形式の昼食。以前のクルーズ船はボロとはいえ、食事は豪華だったが、今回の食事はつましい。いつも食べすぎるので、お腹にはちょうどいいのだけど。

次の寄港地はポロス島。午後1時45分から2時15分までと30分しかない。ここの見どころは高台にある時計塔。そこからのエーゲ海の眺めを目当てに全員がそこに登る。ただそれだけだから、30分でも余ってしまう。

最後のエギナ島に午後の３時半に上陸。この島にはアファイア神殿がある。見学のためにオプショナルツアーがついているが、特に見たい神殿でもないし、25ユーロ（3700円ぐらい）は高すぎる。ギリシャの平均給与とつい比較してしまう。思入れのある遺跡なら値段はどうでもいいが、今回はパス。

ポロス島の時計塔からの エーゲ海が素晴らしい	エギナ島の肉屋 クリスマスなので七面鳥にリボンが	エギナ島の教会 オイルを足している信者

オプショナルツアー参加者にあわせて時間をとってあるので、出船の5時15分までは時間が余ってしまう。天気でもよければ写真の題材を探すのだが、そんな気も起きない。ピスタチオで有名な島なので、ピスタチオの炒りたての小袋を買ったり、魚市場や肉屋をのぞいて時間をつぶした。

数人の仲間とエーゲ海が窓越しに見えるカフェでお茶を飲んだ。事実上、今日で観光も終わり。短かったが、みなさんと仲良くなって別れを惜しんだ。でも最近は住所交換もしない。

船に戻ると5時半から6時半までのダンスショーが待っていた。最後にはいつものことだが、お客をダンスの輪に誘う。午前中にこのダンスの講習があったそうで、それに参加した人は、堂々と踊っていた。夫は恥ずかしがりもせずにしゃしゃり出ていくが、私はいつも見るだけ。　＜アテネのアテネプラザ泊＞

12月25（水）26（木）-6日目・7日目

今日の出発は朝の7時半。こんなに早いと、ボックス弁当を渡されることが多いがこのホテルは特別にビュッフェを開けてくれた。最後に美味しいヨーグルトと蜂蜜をたっぷり食べて満足。体重がどんだけ増えたことか。

10時5分（アテネ発）→トルコ航空で11時30分（イスタンブール着）

イスタンブールでの乗継に5時間以上ある。だからと言って市内に出る時間はない。こんなときに豪華なラウンジは助かる。昼食をとったり、本を読むうちにいつのまにか時間が過ぎた。

17時15分（イスタンブール発）→26日11時30分（成田着）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

メイン（ムサカ）	メイン（魚）	メイン（パイ包み）	メイン（串焼き）
サラダ	サラダ	デザート	デザート
トルコ航空の機内食	トルコ航空の機内食	トルコ航空の機内食	トルコ航空の機内食