続・続・泥棒が入った

 「泥棒が入った」に続き、「続・泥棒が入った」にも、たくさんの感想が寄せられました。独り占めは、もったいないので、続・続編をお届けします。

事件を整理すると、次のようになります。
夜中に忍び込まれて、現金ばかり約5万円盗られた→早朝に気づいて110番→警官が来た→刑事が来た→調査・聞き取り→10ヶ月後に犯人が逮捕された→捕まったことを知らせにきた。

 もし田園調布警察署で捕まらなければ、なしのつぶて。調査の段階で終わりだったと思うのです。現金が戻るわけでなし。考えようによっては、警察に黙っていてもいいことでした。証拠写真は撮られるし、家族の指紋は採取されるし、デメリットばかり。届ける事は、国民の義務なのかしら。

 泥棒侵入の数ヶ月後、私は近くの警察署に行きました。
 「あのー、泥棒に入られたんです。防犯法を教えてください」。受付職員は、困ったような顔。「そういう課は、ないのです」「そんな!防犯も、警察の大事な仕事でしょう?」「ええ、でも、事件が起こった時に出動するのが、警察なんです」。

 納得のいかない私を見ていた別の人が、「○○課だったら、相談にのるかも」。○○課の人が、ゆっくりと登場。「鍵を二重にしたり、ピッキングされないものに変えるなど、いろいろ方法があります。現物は、ここには置いてません。東急ハンズなら揃ってますよ。そこで相談したらどうですか」。

 唖然として、警察を後にしました。官(警察)が民(東急ハンズ)にゆだねることに、なんら恥ずかしさを感じないところがコワイ。「警察は、事件が起きなければ、動かない」というせりふを、この時に、肝に銘じました。

 あまりに多かったので、同じような内容のものは、載せていませんが、次をどうぞ。


 ずいぶん泥棒に入られた方がおられるんですねえ。ふ〜ん、そうですか。泥棒の種類を三つ上げてありましたが、まだまだ一杯あるんですよ。1.空き巣、2.忍び込み(ノビ)、3.居空き、たしかに個人の住宅を狙うのは、この3種が代表的な手口ですね。ほかにも「同居盗」だとか、最近は少ないですが「お目見え盗」、「娘師」なんてのもあります。「事務所荒らし」、「出店荒らし」、「車上狙い」も多いですね。

 こないだ寄席に行きましたら前座がこんな小噺を喋っていました。
「みなさん、セコムのステッカーを貼ったら、返って泥棒に狙われますよ。あ、この家はセコムに頼むほどお金があるんだってね。それよりアコムのステッカーを貼っときなさい。サラ金から金借りてるような家には、絶対に泥棒は入りません」。笑っちゃいますが、一面の真理を突いていますね。

 ドイツのBKA(Bundes Kriminal Amt=連邦刑事局)という機関が作った「Der Einbrecher(侵入者)」という資料には、たくさんの泥棒に家の写真を見せて、「貴方はこの家を狙うか、狙わないか、理由は何か」という質問をし、その答を纏めて載せてありますが、なるほどなと思わせるものがあります。

 この資料によると、素人やセミプロの泥棒は、新しくて金持ちそうに見える家を狙う傾向が強く出ていますが、プロの連中は、八割以上が古い家を狙うと答えています。理由は「新しい家に住んでいる人は住宅ローンに追われているから、家にキャッシュがない」

 たしかに彼らのいう通り、いくらいい家でも、家を担いで逃げるわけにはいかず、現金がなければ、どんな豪邸も魅力なしということでしょう。だから、「家に多額の現金を置かない」のが一番。それと塀や密度の高い生垣で家を囲まないこと、隣近所との付き合いを良くすること。

 前述のBKAの資料には、プロの泥棒は、町外れの二軒家は絶対狙わないという事実が出ています。「人家から離れた二軒家は、ほかに頼る者がいないので防衛意識が強く、お互いに運命共同体のような意識で注意しあっているから、危険度が高い」というのが、彼らが挙げている理由でした。隣近所と協力し合うことがとても大事だということがわかりますね。

 私の住んでいる町内では、町内以外の人がやってくると、みんな注意深く見守ります。プロの泥棒は下見をすることが多いですが、下見の時に近所の人に注意深く見られたり、声を掛けられたりした町内を避ける傾向が非常に強いです。

 それから小さな子供のいる家は、プロは敬遠する傾向が強いようです。小さい子供がいるような若い夫婦は、金を持っていないというのが理由です。ですから、外から見えるところに玩具などを置いておくのも効果があるかもしれません。でも、シニアの家だと、かなり思いっきり若作りにしていないと、下見されたらバレちゃいますがね^^

警察に勤務していらした方からの貴重な情報です。「セコムより、アコム」は、小噺とはいえ、面白いですねえ。プロが狙うのは、隣近所の連帯が少ない家、塀や生け垣で囲まれている家、古い家、シニアの家。ドイツのBKAが作った資料は、どうやら日本にも、あてはまりますね。読者のほとんどが、シニア。思いっきり若作りに励みましょう!(HARUKO)


 我家に入られたことはないのですが、2年前会社へ入られかけました。ドアのガラスにガムテープを張り、割ってカギを開け侵入しようとしたのですが、セキュリーティセンサーに気づいたのか、見張り役が駆けつけるガードマンを発見したのか、雲散霧消、逃だしたらしく被害はありませんでした。

 まあ印刷会社へ忍び込んでも金に替わる商品などないから入るだけ無駄ですけど・・・せいぜい金になる物といえば、印刷前の紙くらいでしょうか。ただし持って逃げるには重過ぎ(1パレット1トン)ますけどね

 
会社にも入るのですか。コンビニやスーパーマーケット、飲食店などに強盗が入る事件は多々ありますが、印刷会社に入っても、重そうな物しかないですよね。現金はおかないのが普通でしょう?セキュリティがついているということですが、会社は皆つけているのかしら。(HARUKO)


お気の毒とは思いながら、笑いをこらえる事ができませんでした。はるちゃんが、冷静なのが、それはそれで怖い!読者の反応もいいですね。隅っこまで見ちゃいました。

他人の不幸はみんな、面白いんですよ。泥棒に出くわしたら、冷静ではいられなかったと思いますが、終わったことを悔やんでも仕方ない。(HARUKO)


実はうちも子供が小さい時、入られて、あとの警察が来ての顛末はその通り、まさか、だからと言っていつも掃除しておくのも大変やしねぇ。ご主人が検事さんとはドロボウも恐れ入ったざんしょ。靴に靴あてをあてがうなんて始めて知りました。

靴あては、ホテルについている、安いシャワーキャップでいいみたいです。いつもは、ホテルから持ち帰りませんが、これからは今後のために???持ち帰ります。(HARUKO)


犬を飼っていない時に、2回も、どろぼうの下見と出くわしたことあります。1回目は、主人の実家から、もみじとヒマラヤスギをもらい植えて2,3日したころ。買い物から帰ってきたら、植木職人風の人が、庭にいるのです。「いいでしょう  その木」と私が言ったら、なんだか聞き取れないことを言いながら、そそくさと出ていきました。

2回目は、お風呂場のリホームのあと。そのときもユニホーム着た人が、買い物から帰ると、出来上がった出窓付きの風呂場の窓をしげしげとみているのです。私はてっきり、工事の人が何かでまた見に来たとおもったの。何でしょうか?話しかけたら、よくわからないこと言って、すぐ出ていったの。その頃、ガラス、サッシの会社で事務をしていたので、その話をしたら、「そりゃどろぼうだよ。面格子はすぐつけたほうがいいよ」となり、その日のうちに面格子つけました。

犬のいない時に、2回も下見をされたのですか。お犬さまの効果は、大のようですね。(HARUKO)


お金の隠し場所ですが、向田邦子さんが、ダイヤをキャベツかチーズに隠すとか、氷にするとかいう話を思い出しました。我が家は大層無用心です。ここらへん一帯がそうです。
でも泥棒はあんまり聞きません。変質者はいるみたいですが。トイレに大があった話、面白い上に、体験した方のお人柄に感じ入りました。

ダイヤをキャベツやチーズにですって?そんなことをしたら、かえって紛失してしまいそう。それにね。今のドロちゃんは、現金だけを狙うようよ。もっとも、ダイヤのように高級なら・・。(HARUKO)

泥棒と取っ組み合いの末に逮捕、犯人に暖かい言葉をかけた竜さんへの賛辞が、たくさんく寄せられました。一部ですがどうぞ。竜さんは、これで一躍人気者に。「うわさの竜さま」と呼ぶ人まで、現れました。

あはははー。面白いね。矢張り人生って、いろいろな事があるんですね。リアルに表現されて面白く読めた。竜さんを直接存じてるから尚更。彼の優しい人間像が出てるね。


危ないこと 止めてね〜〜〜と言いたい。たまたま その青年が 良い子だったから?良かったようなものの、何か あったら 大変だもの・・・見て見ぬ振りしてはいけないとは思うけど この世の中 少し 乱れておりまする。自分を愛してくれる 人たちのためにも、あまり 無理はしないこと。これは 何に対してでも 誰にでも言えることだと思う。


本当に竜さんは優しいのらね。それにしてもあの青年は今頃どうしてるのらかな。でも、ちゃんと誤りに来たのらから、きっとまじめに生活しているのらろうね。

次は、その竜さまから

友達から強く言われた。「そんな事して相手がナイフでも持ってたらどーすんねん!」ってね。けど、俺も一応人を見る目はあると思ってる。大丈夫と見極めたから、あんな行動に出たんやけどね。

実はあの話の中にはまだまだ書いてへん事もあってね。例えば、俺、小学校の時にちょこっと柔道習ってたもんで彼を背負い投げにしようと思ったけど、腰が砕けて技が決まらんかったとか、もみ合ってる途中で彼のジーパンから札入れを抜き取って、道沿いの家の庭に放り投げたとかね。

また、取調べでは、やくざみたいな刑事が机をバンバン叩いて、彼を追及してたんやけど、そのすごさはテレビ以上やったとかね。

彼は山陰の田舎の人みたいで、彼が刑務所に入っている間に彼の田舎から、両親が俺とこに数回挨拶に来たみたいやった。俺も嫁も働いてたから、いつも留守の間で、郵便受けに謝罪の手紙が入ってた。親御さんが田舎で村八分なんかになってへんかったらええんやけどなって、その頃はよく嫁と話してたんも思い出してしもた。

ほんまにまじめに暮らしてくれてたらええんやけどね。

竜さん、一躍人気者になりましたね。ご両親まで謝りにくるなんて、ジーンと来ちゃう。本当に、更正して、真面目に働いてくれているといいですね。彼も35歳ぐらい。このHPを読んでくれていたら、名乗り出て欲しいなあ。(HARUKO)

(2003年8月29日 記)
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