北欧の旅 10 2006年7月7日(金)−10日目 ヘルシンキ観光の続きを書いている。バス移動の間に、ガイドの桜庭さんが話してくれたフィンランドの事情を羅列してみる。 ○年収は平均250万〜300万ぐらい。さして高くもない年収の中から、さまざまな税金を払っている。その割には、豊かな感じがするのはなぜだろう。
3時35分にシリアラインのセレナーデ号に乗船した。ムーミンとスナフキンが並んで出迎えてくれた。シリアラインはヘルシンキとスエーデンのストックホルムを結んでいる航路。中東のシリアに関係があるのかと思ったが、スエーデン国籍の女性シリアさんにちなんでつけられた。 セレナーデ号は、エーゲ海クルーズで乗った船とは比べものにならない豪華客船だ。12階建て。58376トン。定員は2852名。日本人の係員が「本日は150名の日本人が乗っています」と言っていた。ハイシーズンとはいえ、150名とはすごい。日本人スタッフがいるのも肯ける。 5時に出航。デッキからは、先ほど訪ねたスオメンリンナ要塞も見え、絵のように美しい光景が広がっていた。考えてみると、北欧旅行記では「絵のように美しい」「絵はがきのような」という陳腐な表現を何度も書いている。 ダンスミュージックを演奏している部屋にも行ってみたが、こんなとき踊れないのはつまらないものだ。私達は、やはり踊らないT夫妻としゃべりながら、ダンスの雰囲気だけを楽しんだ。 部屋には大きな窓がついているし、いつまでも明るい。大海原を眺めながら一夜を過ごすこともできるが、早めにカーテンを閉めて明日に備えた。ホテルと変わらない快適な部屋だった。<セレナーデ号 泊> 海風が心地よいので、デッキを数周まわって、朝のウオーキングを楽しんだ。スエーデンは24000もの島からなるというが、たしかにたくさんの島々が浮かんでいた。朝日に照らされた島は、箱庭のように美しい。また陳腐な表現を使ってしまった。 9時30分に、ストックホルムに入港(左)。ノルウェー、フィンランドに続き3国目のスエーデンに入国したが、もちろんなんの検査もない。 下船後、バスでストックホルム見学。ガイドは日本人の中村さん。出身地が浜松だということしか言わなかった。これまでに何人の日本人ガイドに出会ったことやら。多くの日本人中年女性が北欧の地に根付いているのだ。 スエーデンの100年前は貧しい農業国だったが、今はボルボなど工業も盛んな近代国家。第2次世界大戦に参加していない。戦争に参加しないことで、貧しさから逃れたという話だ。 イングリッドバーグマン(1915〜1982)が生まれた家を車窓から見た。古くはグレタガルボという女優もいた。美人が多い国なのだろう。 |