ルーマニア・ブルガリアの旅8 2010年6月28日(月)−9日目 プロブディフ(ルーマニアブルガリアの旅1の地図参照)の町を、ゲオルギ君と一緒に歩いてまわった。プロブディフは人口約38万人で、首都のソフィアに次ぐ規模である。 ホテルから歩いて10分ほどの所に、4000年の歴史が凝縮されたジュマヤ広場(左)がある、。高く聳えている銅像は、マケドニアのフィリポ2世。アレキサンダー大王の父である。 石畳の坂道をあがっていくと聖処女教会があった。朝のミサをやっていたので早々に引き上げる。さらに登っていくとローマの円形劇場跡に出た。3000人が収容される立派な劇場で、今でも野外コンサートが行われているそうだ。円形劇場を訪れるたびに、一番下の舞台まで下りてまた上がってくる無駄な行為をしているが、この日もそれをやった。上から眺めただけでは、ローマ時代の人になりきれないような気がするからだ。 石畳を下りていくと、窓がせり出している木造の建物が目を引く。ピンク色の壁は、フランスの詩人ラマルティーヌが1833年に立ち寄ったので「ラマティーヌハウス」と言われる。
石造りのアーチ型の門を出て、歴史の町の散策は終わった。 29`南のバチコヴォ修道院へバスを走らせた。建築の美しさ、壁画の芸術性のどれをとってもリラの僧院につぐという説明を受けた。1083年にビザンチン帝国から派遣されたグルジア人が開いた僧院。内部は撮影禁止なのでうろ覚えだが、これまで見てきた正教会と同じく、天井や壁にはフレスコ画。正面のイコノスタシスにはたくさんのイコン。これだけフレスコ画とイコンに囲まれると、私もにわか正教徒になってしまう。
最後の晩餐のイエスや12使徒の表情がイキイキしている。最近は本やパンフレットを買わないようにしているが、掟を破って買ってしまった。壁画保存のため1度に見学する人数が限られているので、二手に分かれて見学した。帰国後に、平山郁夫さんが、ボヤナ教会の壁画(左)を絶賛していたことを知った。 ソフィアのホテルには4時ころ到着。人口140万人の首都だけあり、洗練された都会である。 夕食までに少し時間があるので、ホテルから徒歩10分ほどのショッピングセンターに行った。旧共産圏での西洋式のスーパーマーケットは驚かなくなったが、ブルガリアらしいものはないかと探しまわる。でもEU圏が広がるにつれ、その国独自のものを探すのはむずかしい。 <ソフィアのアネルホテル泊> (2012年3月2日 記) 感想・要望をどうぞ→ 次(リラの僧院)へ ルーマニア・ブルガリアの旅1へ ホームへ |