南米の旅 5 2005年9月8日(木)―7日目 今日の午前中は、まだマナウスにいる。まずリスボア市場(左)に行った。アールヌーボー式の建物で、パリで使っていた市場を解体して持ってきたという。アマゾネス劇場同様、ゴム景気でわきかえっていたころの名残だろう。 アールヌーボーの建物にそぐわず、中はごった返していてポルトガル語が飛び交う。野菜・魚などの生鮮食品や、豆・タピオカなどの乾物、民芸品などありとあらゆる物が揃っている。 いちばんの見どころは魚売り場。名前はわからないが、アマゾンでとれる巨大な魚をさばいていた。 次は、インディオ博物館へ。アマゾナス州には、いまでも先住民の部落が167もある。全国では330ある。政府が、インディオを保護しているので、330も残っているのだろう。 ツアーは観光中心なので、現地の人とのふれ合いは少ない。それを少しでも補うために、大塚さんに聞いた他の話を、メモにしてみる。 9月8日−9日目 マナウス発(14時30分)→ブラジリア経由(機内待機)→リオデジャネイロ着(20時30分) 日本の23倍もある広大なブラジルを南から北、北からまた南へ移動している。どう考えても無駄な動きをしているが、航空会社の都合だろうか。直行ではなく途中で機内待機があるので、ますます時間がかかる。この間、ビジネスクラスに乗ることが出来たのが唯一の救いだ。 リオのガイド柴田さんの出迎えを受けたのは夜の9時半になっていた。柴田さんは「昨日から冷たい南風が吹いている」という言い方をした。日本なら「冷たい北風」なのに。 宿泊はシェラトンホテルだが、すぐ脇にスラム街がある。一流ホテルが、スラム街と隣接しているのも妙なものだが、リオの30〜35%はスラム街だそうだ。490個もスラム街があり、スラム街同士で争っている。 <リオのシェラトンホテル泊> 9月9日(金)―10日目 丸1日かけて、リオデジャネイロを観光することになっている。中学の時に「ブラジルの首都はリオデジャネイロ」と覚えたが、首都は1960年にブラジリアに移ってしまった。首都でなくなったとはいえ、観光スポットはリオに集まっている。人口は700万人を超え、サンパウロに次ぐ第2の都市。サンパウロは商工業の都市。 リオの柴田さんとマナウスの大塚さんは、同じ頃に日本から移住してきて年格好も同じだが、雰囲気はだいぶ異なる。もともとの性格なのか移住地の違いなのか。 ガイドだから、観光ポイントごとに知り合いがいるわけだが、その女性達がみんな「シバータ」と抱きついてくる。カリオカ(リオ育ちの人)は、底抜けに明るいと聞いているが、柴田さんも負けず劣らず陽気だ。左写真は、急いで撮ったので、妙な画像だが、雰囲気はおわかりと思う。 |