東西トルコの旅 7
 サフランボル

2007年5月2日(水)−8日目

 これまではトルコ東部をバスで走ってきたが、今日は首都のアンカラまで飛行機で飛ぶ。朝が早いので、朝食は弁当。

トラブゾン発(8時50分)→トルコ航空でアンカラ着(9時50分)

 きのうの夕方トラブゾンで別れたドライバーのサイムさんが、すでにアンカラの飛行場で待っていた。簡単な仮眠をとっただけだから疲れていると思うが、サイムさんは実に穏やかな紳士で、嫌な顔ひとつ見せない。アポさんも上機嫌だ。今までの東と違い、今日からは西。「東は経済的に遅れているから、観光まで手が回らない。ホテルも悪いところが多かったけど、これからは大丈夫」とニコニコしている。

 アンカラ市内には目もくれず、バスはひたすら北上。サフランボルに向かい遅い昼食をとった。サフランボルは、オスマントルコ時代の街並みが残っていることで1994年に世界遺産に指定された。今回の旅では2つ目の世界遺産。サフランの産地ということで、サフランボルの名がついている。

 昼食後、旧市街を一望できるフドウルルックの丘へ。17世紀から20世紀にかけての約2000軒の家並みが美しい。うっとりしていたら、録音機を持った中学生と先生らしき人につかまってしまった。英語の実地勉強をしているらしく、紙に書いた質問事項を次々聞いてくる。脈絡のない質問ばかりで「何歳ですか?」と聞いた直後に「あなたは学生か?」など聞くので思わず笑ってしまった。「サフランボルの印象は」の質問も困る。なにしろ着いたばかりなのだから。

サフランボル展望 サフランボル展望 博物館
サフランボル展望 サフランボル展望 博物館で当時の生活を再現
世界遺産の家並み 気さくに手を振るおじいさん 若者も気さく
世界遺産の家並み 気さくに手を振るおじいさん 若者も気さくだ
クルミを売る人 買い物帰り サッカー
店先でクルミを売っていた 買い物帰りの地元の人 サッカーに興じる子ども達

 丘から石畳を歩いて、民家を利用した博物館へ。オスマントルコ時代の生活を再現していた。外へ出たら、激しい雨。小やみになったところで宿泊するホテルへ歩いて向かった。石畳の道と古い家並みは風情がある。

 ホテルは世界遺産の民家を改造したもので、ミシミシときしみがするが、白川郷の合掌造りに泊まるようなものだから我慢する。

 夕食までに時間があるし、雨も小やみになったので、街並みを散歩した。おばあさんがミシンを動かし、おじいさんが売っている小さな店で、青い目玉のお守りがついた生成のバッグを買った。翌日から帰国前日まで毎日使っていた。わずか500円ぐらいのものだが、日本に帰っても気に入って使っている。

 父と子が手と簡単な道具で剥いているクルミも買った。サフランボルで買い物はバッグとクルミだけだったが、売っていた人達の顔まで思い出す。

 町の中心に、観光用ではないハマムがあったので、入口をのぞいてみた。中に入る勇気はなかったが、こういうハマムに行けば、面白い発見があったような気がする。

 小さなモスクにも行ってみたが、お祈りの時間でないため、庭で子ども達がサッカーに興じているだけだった。トルコのどこに行っても、ちょっとした空き地でボールけりをしている光景に出会うが、日本では運動場以外では見たことはない。<サフランボルのカディオール シェフザード泊>(2008年8月16日 記)

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