ベトナム縦断の旅4 2010年3月31日(水)−7日目 ホイアンのホテルを朝6時に出発し、きのう通過したダナンの空港まで北上した。ダナンは人口100万人の都市なので、飛行場がある。 ダナン発(8時)→ベトナム航空でホーチミン着(9時15分) 南部のガイド・ユイさんが出迎えてくれた。3人のガイドの中で、いちばん日本語も態度もしっかりしている。1972年生まれなので、3歳のころに戦争が終わっている。リアルタイムで戦争を経験していない点は物足りないが、中高年で日本語を話せるガイドは少ないようだ。 まず高速道路でメコンデルタに向かった。ミトーという町で昼食。ミトーには10年前にホーチミンから日帰りで来たことがある。その時と同じエレファントフィッシュの唐揚げが出た。魚の形が象の耳に似ているから、その名がある。10年間も「美味しい」と思い続けてきた唐揚げだが、1回目のときほど美味しく感じなかった。
さらに国道1号線を南下。カイベという町からヴィロンという町までメコンデルタクルーズに出発だ。メコン川の源流はチベット。東南アジア最大の川で、中国・ミャンマー・タイ・ラオス・カンボジアを流れ、ベトナムにたどりつく。河口には9つの支流があることから、九龍(クーロン)とも呼ばれている。デルタは全長4,500`の大河が運んだ土や砂で出来た台地で、関東平野の3倍もある。 大河がもたらす恵みは、米・果物・魚類など計り知れない。帰国後に読んだ新聞には、メコン川の水位が下がっているので、タイやラオスなどメコンの沿岸に住む人たちの生活を脅かしているそうだ。水が減っている感じはしなかったが、新聞報道が正しいのだろう。
ライスペーパー作りなどすべて手作業だ。たいしたお金にはならないが、南部ベトナムは、食物をどこからでもゲットできるので暮らしやすい。そのせいか貯金をする習慣もない。テレビはほとんどの家にあるけれど、市場に毎日買い物に行くので冷蔵庫も必要ない。暑い日中は昼寝をするので、エアコンも必要ない。考えようによっては、こういう生活は人間らしくて幸せかもしれない。 小舟の船頭の奥さんが、生ぬるいココナツジュースを出してくれた。苦手の食べ物が少ない私だが、このジュースは好きではない。ココナツヤシの入れ物はムードがあるが、味はいただけない。 次の上陸地は果樹園。前に来た5月には、果物がたわわに実っていたが、今回は端境期なのか、なっていなかった。 ヴィンロンに到着後、今日の宿泊地カントー(ベトナム縦断の旅1の地図参照)にバスで向かった。ところが途中から渋滞で動かなくなってしまった。フェリー乗り場が近いために、フェリー待ちの車で身動きが取れないらしい。
「E社の次のツアーではもうフェリーを使いません。記念になりますね」など慰めともつかない言葉で説明され、フェリーに乗り込んだ。左側に橋が見えるし、風が心地よい。私たちのフェリーが着いても、もちろんバスは着いていない。タクシーに分乗してホテルに向かった。 夕食のときにE社のサービス、素麺が出た。今回の添乗員は男性だったが、茹で方が上手だった。18人分もよく茹でられると感心してしまう。<カントーのゴルフホテル泊>(2011年9月2日 記) 感想・要望をどうぞ→ ベトナム縦断の旅1へ 次(カントーからホーチミン)へ ホームへ |