ヴェネツイアの旅2
魚市場とカ・ドーロなど

2013年3月20日(水)-3日目

今日もMARIKOさんのガイドで市内を回る。今日は曇り。太陽光がないと良い写真は撮りにくいが、そこらじゅうが被写体になるヴェネツイア。観光の移動中に、小さな路地や運河を行きかうゴンドラを撮りまくった。

ホテルからリアルト橋(ヴェネツイアの旅1の地図のG)まで歩き、水上バスで「サントマ」まで乗った。サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会(ヴェネツイアの旅1地図のH)とその裏手にあるサン・ロッコ大信徒会(ヴェネツイアの旅1の地図のIを見学。

リアルト橋 フラーリ教会 サン・ロッコ大信徒会

大運河にかかる橋の中でも
もっとも有名なリアルト橋


 
 
聖母被昇天」の絵がある
サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ
教会の外観

 
ティントレットの絵がたくさんある
サン・ロッコ大信徒会



フラーリ教会の「聖母被昇天」はティツイアーノの代表作というので、目に焼き付けた。縦に長い絵(690×360)の下部には聖者、中ほどには雲と天使に囲まれたマリア、上部にはイエスキリストが描かれている。MARIKOさんは「このマリアは神々しくなくてどこにもいる女性に見えるので、最初は評判よくなかったそうですよ」と言う。

サン・ロッコ大信徒会の、サン・ロッコはペストの守護聖人。ティントレットの絵がたくさんあったが、ここも撮影禁止なのでよく覚えてない。

乾燥トマト「サントマ駅」から「シルベストロ駅」へ水上バスで移動して魚市場(ヴェネツイアの旅1の地図のJ)へ。水の都だから新鮮な魚はお手のもの。日本でも見慣れた魚介類が多いが、墨にまみれたイカは、初めて見た。これがイカ墨スパゲッティになるのか。

魚ばかりでなく野菜や果物も扱っている。どれもみずみずしく美味しそうだ。それにしては、ホテルの朝食にもレストランでも野菜が出ない。イタリア料理を習得中の夫が、乾燥トマト(左)を買った。どんなパスタを作ってくれるのか楽しみだ。

また水上バスで「カ・ドーロ駅」へ。昼食はそこから近い「ヴィーニ・ダ・ジジオ」というガイドブックにも載っているレストランでとった。運河沿いにあり雰囲気がいい。シーフードの前菜、マグロのあぶり焼は美味。前日の食事は美味しくなかったが、値段次第という当たり前のことが分かった。

カ・ドーロ次の見学場所「カ・ドーロ」(左・ヴェネツイアの旅1の地図のK)は、大運河をはさみ魚市場と向かい合っている。でも大運河にかかる橋はアカデミア橋・リアルト橋など4本しかないので、水上バスで対岸に移動。本島だけで400以上の橋があるというのに、大運河にはなぜ4本しかないのだろう。

カ・ドーロは黄金の館という意味で、1420年に完成した頃は金箔が施されていた。ゴシックの最高傑作と言われるだけあり、大運河沿いに並ぶ豪華な館の中でもひときわ目立つ。内部はフランケッティ美術館。3日目にしてお馴染みになった画家のティツイアーノ、ティントレットの絵。


3時過ぎに自由時間になったので、水上バス1番線と2番線の起点でもあり終点でもある「ローマ広場」に行ってみることにした。ローマ広場(ヴェネツイアの旅1の地図のL)というからには、ローマの遺跡があるだろうと勝手に想像したが、ローマやミラノからの長距離バスが着く単なるバスターミナルだった。思えば、19日夜に空港に着いてから今まで、車を1台も見かけなかったが、ここにはたくさんのバスが停まっていた。

特急列車ローマ広場を抜けて斬新なデザインの橋を渡りきると、そこはサンタ・ルチア駅(左・ヴェネツイアの旅1の地図のM)。ヨーロッパ各地から着く鉄道の終着駅だ。ヨーロッパの駅には改札がないので、ホームには自由に入ることができる。日本の新幹線に似た流線型の車両も停まっていた。Italoというローマとヴェネツイアを結ぶ特急も停まっていた。数日後にItaloに乗った日本人のカップルと話すチャンスがあった。「日本の新幹線に比べ振動と騒音がひどい」。

鉄道駅には、なんかしらドラマがあるような気がしてしばし佇む。映画「旅情」のラストシーンを思い出していた。駅の近くに日本の無印良品の店。素敵な街で日本の店を見るのは嬉しいものだ。 

今日は曇り空ながら、ヴェネツイアらしい写真をたくさん撮ることができた。次の3枚は、ほんの一部。

小さな運河 運河沿いの散歩
 
小さな運河にかかる小さな橋

 
運河沿いを散歩する
熟年カップル
 
ゴンドラは乗るより
見ている方が楽しい

                              <ヴェネツアのカ・アルヴィゼ泊>

                                                     (2014年4月2日 記)