ブルネイの旅2


2019年7月23日(火)-2日目

朝食は本館のカフェ(左)で。ガラス窓が大きく吹き抜けの広々としたレストランだ。アジアの食べ物はなんでも美味しいと思う私が、なぜかここの味は物足りない。基本はビュッフェだが、テーブル席に蒸しあがったばかりの飲茶を持ってきてくれだ。でも味はいただけない。親しくなった同行者数人も同じようなことを言っていた。

朝食のビュッフェが美味しくない7つ星ホテルなんて。私たちは同じホテルでも、グレードの低い部屋に泊まっているのだろう。ガイドは、「他にもっと良いカフェがあります」と言っていた。なるほどね。

9時にバス出発。首都のバンダル・スリ・ブガワンへ。1回では覚えられそうにない名前は、先代の称号。1970年まではブルネイ・タウンという名だった。

車内でブルネイの概要を話してくれた。「人口は約42万人。日本人は石油関係会社の社員など170名が住んでいます。面積は三重県とほぼ同じ」

「民族はマレー系66%、中華系10%。宗教はイスラム教が78.8%、仏教が8,7%、キリスト教が7.8%。国教はもちろんイスラム教です」

「1906年にはイギリスの保護領になりましたが、1959年には自治を回復。完全に独立したのは1984年と割と新しいんです」

まずはブルネイのシンボルといえるニューモスクへ。正式にはジャメ・アスル・ハサナル・ボルキアモスクという長ったらしい名前だが、今の国王の名前がそのままついている。今の国王は29代目。即位したのは1968年だから、50年以上国王の地位にいる。7月に73歳の誕生日を迎えたとか。あちこちに73という数字のある横断幕がかかっていた。


1994年に公開されたモスク。床も柱も天井も大理石でドームは純金である。29代の国王ということで、柱は29本。階段も29箇所あるそうだ。こんなに広いモスクの柱がたった29本で大丈夫なのかなと思った。礼拝の部屋は他のモスクと同じようなもの。「男性が3,000人女性が1,500人入れますが、金曜日の12時から2時までは集団お祈りなので、いっぱいになります」と亀井さんは説明した。

女性用の祈りの場は男性の半分しかない。こんな不公平がまかり通っている。観光客のわれわれも女性だけが丈の長い黒いガウンをかぶらねばならなかった。街で見かけるこの国の女性に黒いヒジャブ姿は見なかった。ブルネイ人と結婚している亀井さんはイスラム教徒に改宗せねばならないが、服装は自由だという。スカーフすら被ってない。なぜか外国人にだけ強要する。もっともガウン着用はモスク内だけなので、みなさんはガウン姿を楽しんでいた。

ニューモスクの撮影は外観と1階部分だけ。それでも写真をたくさん撮ったので次でどうぞ。

 
あらゆる所に大理石が使われている
 
色合いも美しい

 
身を清める場

 
ドームのタイル
 
女性は黒いガウンを着ねばならない

 
モスクの庭にいた女性は気持ちよくカメラにおさまってくれた

次はタム・キアンゲ市場に寄った。庶民用の市場だから見るだけでも楽しい。にんにくや小さいたまねぎを買いたかったが、生ものは日本に持ち込めないので乾し海老と海老のチップスを買った。日本でほとんど売ってないドリアンが山と積まれていた。ドリアンは嫌いではないが、ホテルに持ち込めないのであきらめた。


(2020年2月2日 記)

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