アイスランドの旅 3
 

2018年8月25日(土)-4日目

アイスランド南部をめぐるので出発は8時と早い。バスの両側には溶岩まじりの地や牧草地が広がっている。耕作地もあるのかもしれないが、人は見かけない。34万人しかいない国だから人口密度は低いのだ。ときどき見るのは羊と馬。ヴァイキングがこの島に来た時に、羊を伴ったそうだ。馬はたてがみが長くてふさふさしているアイスランド原種。

 
車窓から撮った溶岩台地
 
車窓から撮った牧草地と氷河


まず行ったのは、セリャリャンスフォスの滝。アイスランドにはたくさんの滝がある。氷河やそれが流れ込む川があり、火山活動で隆起した地形と相まって滝が多いのだという。滝は「火山と氷河の国」のたまものと言える。

この滝は落差65m。滝の裏側がくりぬいたような地形になっているので、滝の裏側を歩くことが出来る。歩きにくいが、裏からの滝は一見の価値がある。滝を通してみる景色もなかなかだ。水しぶきが全身にかかるので、合羽を着たが、それでもずぶ濡れ感があった。

 
セリャリャンスホスの滝   裏を歩くことができる
 
セリャリャンスホスの滝 裏からの眺め



次に訪れたのはレイニスフィヤットラという海岸。この海岸は黒い砂浜、奇岩の数々、柱状節理などみどころがたくさんある。砂が黒いのは玄武岩質の溶岩が細かくなったからという説明を受けたが、黒砂海岸は初めて見た。穴が空いている岩やすくっと立っている岩柱と強い波と黒砂海岸の組み合わせは、忘れられない光景だ。

 
レイニスフィアットラの海岸


 
レイニスフィアットラの海岸 砂は黒っぽい
 
見事な柱状節理
 
柱状節理は鳥の巣にもなっている  初めてパフィンを見た


柱状節理も見事。野鳥の棲家になっているので、かもめやパフィンが飛び交っていた。この海岸は引き波がとても強くごく最近死者が出たそうで、「自己責任の国」とはいえ旅行者に注意を喚起していた。この日も夏だというのに寒くて風が強かった。水温も低いので助からないそうだ。

昼食後、レストランに近いスカゴフォスの滝へ。昼食中に強い雨が降ってきた。しぶきが上がる滝を雨の中で見るのか。憂鬱だが、2度と来ることはあるまいと見に行った。滝の右側が山道になっていて登れば滝つぼが見られるという。登る頃には雨もほぼ止んだ。見なきゃ損の気持ちになり登ってみたが、それなり。正直言って滝は飽きた。

ホテルへの帰途、「氷河がきれいで典型的な風景です」とバスを止めてくれた。一般的には観光スポットより車窓からの景色のほうが絵になる場合が多いが、ここも絶景だった。

 
スカゴフォスの滝 右の道は滝つぼへ

 
氷河と赤い屋根と白い壁のコントラストがきれい

                            <クヴェラゲルジのオルクホテル泊>

8月26日(日)-5日目

クヴェラゲルジから1時間ほどで、ブルーラグーンアイスランドの旅1の地図参照)に着いた。観光パンフレットには必ず載っている有名な露天温泉風呂。ゆったり旅だから、この露天風呂で4時間も過ごす。日本の温泉の露天風呂を想像してはいけない。大きな青色の人工湖。自然の温泉ではなく、隣接する地熱発電所がくみ上げた地下の排水を利用している。排水は70度なので、40度ぐらいに調節している。水着着用が義務だから温水プールのようなものだが、誰も泳いでいる人はいな。かった。

4時間をどう過ごそうかと悩んでしまったが、白い泥「シリカ」で泥パックしたり、料金に入っているドリンクを飲んだり、軽い昼食をとっているうちにその時間は過ぎた。

 
ブルーラグーン 溶岩に囲まれた温泉
 
シリカという泥パックはお肌によいらしい


                                               (2018年12月16日 記)
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