八戸のえんぶり祭りと青森屋の旅2
 

2020年2月18日(火)-1日目

夜には、予約してある「お庭えんぶり」のイベントがある。更上閣というかつての豪商の邸宅の中から、庭での演技を見物する趣向だ。八戸行きを決めてすぐ「お庭えんぶり」を見るにはどうすればいいのだろうと、ネットで調べた。

1か月前だったのに、前列は18日、それも夜の8時の部しか空いていなかった。前列は3,000円、2番目が2,800円、それ以降は2,500円。名物のせんべい汁と甘酒つきとはいえ、わずか1時間の演技にしては高すぎ。でも目的が写真撮影なので、奮発していちばん前の席を予約した。

かがり火が焚かれ、ムードは満点だが、残念ながら雪は降ってない。夕方に少々降った雪は止んでしまった。「もともと八戸は雪が少ないのですが、今年はほとんど降りません」と地元の人が気の毒そうに言う。

 
更上閣入り口
 
更上閣庭 雪が少し残っている

前半は「ながえんぶり」の重地組。後半は「どうさいえんぶり」の糠塚組。すでにマチニワで塩町の「ながえんぶり」を見ているので初めての気はしないが、蛍光灯の下での室内に比べ、かがり火の下での庭での演技は、雰囲気満点。動きの激しいどうさいえんぶりは、いかにも春を呼ぶ舞に相応しく見ていて楽しかった。

津軽弁での「えんぶりは豊年を祈る神事の芸能です。私は神がおりてくるのが見えるんです」の語りも舞を盛り上げてくれた。


次の2枚は「ながえんぶり」.。太夫のリーダー藤九郎の烏帽子には真っ赤なボタンや白いウツギの花が飾られている。


次の4枚は「どうさいえんぶり」。動きが激しいので見ていて楽しい。


更上閣からホテルまでは徒歩15分。夜道でところどころ凍結しているので怖かった。途中で屋台の「みろく横丁」を通った。三日町通の三(み)と六日町通の六(ろく)を結んでいる横丁なので、この名がある。以前はこの中の一軒でおでんなど食べたが、今回は見物だけ。そんなとき「えんぶり組」がやってきた。ご祝儀目的らしいので、どんどん来られたら小さな店だけに大変だろうなとふと思った。 

 
みろく横丁 昼間撮影

みろく横丁  昼間撮影

ちなみに八戸には、このような横丁がたくさんある。女将さんと地元民と旅行者が密な語らいが、人気を呼んでいる。

<八戸のドーミーイン泊>

(2020年8月2日 記)
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