雲南省の旅 8
東巴(トンパ)文字

 
ナシ族は、トンパ教の経典、トンパ舞、ナシ画などトンパ文化と総称される文化を持っています。トンパ教はチベット仏教と道教の影響を受けたもの。麗江の劇場で、トンパの音楽と舞踊を見ましたが、出演者は80歳は越えているだろうお年寄りから、10代の若者まで。伝統が受け継がれていく姿を見る思いでした。毛沢東の革命や文革でなりを潜めていましたが、最近はおおぴらにトンパ文化を守っているようです。
 
 トンパ文化の元になっているのが、約1000年前に生まれた象形文字。世界最後の象形文字と言われています。大先生が直々書いてくれたトンパ文字の習字ごときものを買ってきました。額装が高くついたと、ぼやきながらも、玄関ギャラリーを飾っています。

 これがトンパ文字。説明しなくても意味はおわかりですね。「蹴る」を意味します。サッカーのワールドカップ期間中は、横浜のホテルの壁に飾られました。

 
下の文は朝日新聞の「トンパ文字、若者に人気」の記事から、借りました。記事によると、この愛嬌のある字体が「かわいい」と、若者に受けているとか。コンビニでトンパ文字を印刷するサービスもあり、パソコンソフトにも登場したそうです。

 文字の意味は左から、夜更け、行く、豪華な場所、踊る、飲む、夜明け。「今夜、朝までクラブで遊ぼう」を意味するそうです。説明されれば、わかりますけど・・。「かわいい」のひとことで、飛びつく若者の心理は、わかるようでわかりませんね。日本の文化も大事にして欲しいなあ。
(2002年7月2日 記)


感想・要望をどうぞ→
雲南省の旅 1へ
次の海外(ベネルックス3国の旅)へ
ホームへ