ベトナムの旅 8
ホーチミン市あれこれ
 

 
ホーチミンはひとことで言うと、「数世紀が混在している街」。バイクが轟音を響かせている横を、ベンツが走っているかと思えば、同じ道をシクロや馬車が通り、手押し車がのろのろ。
 右の写真のように、道路に果物や衣類を広げて売っている光景は、あちこちで目にしました。こんな露店のすぐ隣には、インターネットカフェや一流レストラン。

 道ばたには、オープンカフェも無数。上半身裸のおおらかな男達が、楽しそうに談笑。昼間から、このようにぶらぶらしているのは、男性ばかりですよ。女性は、このページの写真でおわかりのように、果物を売ったり、小舟を漕いだり、みな働いています。



 民族衣装アオザイを見るチャンスは、アオザイを制服にしている高校生の登下校時だと聞いていました。訪ねたときが25周年の休日で、アオザイの大群には出会えませんでしたが、ちらほらと。白いアオザイは、汚れが目立つだろうと心配してしまいますが、彼女らの白は清潔でした。

 
これもベトナムらしい光景のひとつ。ホーチミン市中を流れるサイゴン川に浮かぶ小舟。手は使わず、足だけで漕いでいます。魚を捕っているのかと思いましたが、ゴミ集め。



 こ
の旅をしめくくりは失敗談。精力的に歩き回った最終日の夜9時頃、統一会堂の前にある文化公園のベンチで足を休めていました。ナッツの押し売りを断った直後に「あ!やられた」と夫。ベンチに置いたバッグを、ナッツ売りの女が持ち去ったのです。

 旅行社からは「スリ、たかりがいます。くれぐれも気をつけて」と言われていたのですが、「襲われる気配などないじゃない」と話していた矢先。夫は出張をふくめ50回以上海外に出ていますが、盗られたのは初めて。油断してもいいようなフレンドリーな国だったゆえの油断でした。幸いパスポートや財布は別に保管。ホッとしている時に、一人の若者が自転車でバッグを届けに。

 「わざわざ届けに来てくれるなんて、やっぱりベトナム人は親切だ」と思ったのもつかの間、金を要求されました。盗みに成功したものの、ろくなものがなかったので、親切を装って、脅しにかかったわけですナッツ売りと届けに来た若者はぐるでした。「1ドルしかない」とつっぱねましたが、後で考えると冷や汗もの。刃物など持っていたら、暗い公園ゆえに命も危なかったかもしれません。
 
こんなことがあっても又行きたーい。     (2002年3月2日 記)

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