ベトナムの旅
                 <2000年4月29日〜5月3日>

  1 ホー・チ・ミン
  2 戦争終結25周年
  3 戦争犯罪展示館
  4 メコンデルタツアー
  5 走りまわる街
  6 ベトナムはおいしい
  7 何でもありの市場
  8 ホーチミン市あれこれ
ベトナムの旅 1
ホー・チ・ミン

 アフガン復興支援が具体化されつつある現在でも、ブッシュ大統領は、「対テロ戦争は始まったばかりだ」と強気な発言をしています。タリバンやアルカイダつぶしと称してアフガンに無差別空爆を続けたアメリカの行為を見ていると、ベトナム戦争に介入した経緯を思い出してしまいます。2000年4月末に訪問したベトナム。そこで目にしたホーチミン市の戦争犯罪展示館をお知らせしたく、ベトナム旅行記を綴ることに。

 
訪れたのはホーチミンのみ。南北に長い国のごくごく一部にすぎませんが、汗だくになりながらも精力的に歩き回り、プチパリの名残を楽しみ、あふれるばかりの活気をもらってきました。ベトナムは今や若者に大人気。「ベトナムに行かなくちゃ!」的な雑誌が目白押し。私たちの世代は「ベトナムと言えば戦争」。戦争の悲惨なイメージが強すぎて、物見遊山の気分にはなれませんでしたが、「子供達に引かれてベトナム参り」。娘は2度、息子も1度縦断しているので、やおら私たちも行ってしまいました。

 ホーチミン市は以前のサイゴン市のこと。統一後に、民族独立の英雄・共産党の創立者、ホー・チ・ミンにちなんだ名前に変更しましたが、川・港・駅にサイゴンの名が残り、市民はいまだにサイゴン市と呼んでいます。ホー・チ・ミンが、嫌われているからではありませんよ。
 それどころか、全国民に尊敬され親しみを持たれています。写真は、色とりどりの花に囲まれている「ホーおじさん」の銅像。慈愛に満ちたまなざしを見れば、偉大な革命家というより、近所のおじいさんといった雰囲気。

  
 右の写真は、ホーおじさんの銅像の前で記念撮影中の花嫁・花婿。二人とも西洋風スタイル。エキゾチックを求める旅人は、民族衣装アオザイ姿のツーショットを見たいものですが、日本の現状を思えばやむなし。

 他の共産党指導者・レーニン、スターリン、チトーなどの銅像は1990年以降次々と破壊されました。それに比べ、記念写真をそこで撮りたくなるほど、「ホーおじさん」が愛されていることに感動しました。

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