2004年に「短歌で綴るエーゲ海紀行」をアップしました。 私が撮った写真と高校時代の恩師三宅奈緒子先生の短歌のコラボです。先生は「アララギ」や「新アララギ」の選者としても、短歌を詠む方には広く知られています。全国を回って指導なさっていたので、三宅ファンのお弟子さんが各地にいらっしゃると聞いています。残念ながら、2016年にお亡くなりになりました。

エーゲ海行が掲載されている「春の記憶ー短歌新聞社ー」に、モンゴル行もありました。私のモンゴルの旅がアップされたこともあり、先生を偲んで、また「短歌で綴るモンゴル紀行」を載せることにしました。前回は先生の許可をいただいていますが、今回はそういうわけにはいきません。きっと許してくださると思います。先生のモンゴル行は1999年。
HARUKOのモンゴル行は2016年。17年も隔たりがありますが、まったく違和感はありません。
     (2018年1月2日 記)



おりたちて 空ひろきかな 風わたる
草原の首都 ウランバートル

 
 
はてのなき 砂の起伏は 日に照りて
雲の濃き影 池塘の緑

   

私たちもウランバートルの空港に
おりたちました。チンギス・ハーン空港です
 

モンゴルのイメージは草原ですが
砂の起伏もあります 
   

ラマ教寺院 夕早く 門を閉ざしたり 
赤衣の少年僧 歩みゐて

天空の 下を草原の 四十キロ
包(パオ)点在し 人影を見ず

 
   
 
ラマ教寺院には数か所訪れました
この写真の僧は少年ではありませんが

 
これはツーリスト用の包(パオ)ですが
短歌のままの風景です
   

前景は さへぎりもなき 空と雲
草原に 祭ナーダムを待つ


ナーダムの終わり 草原に 人を見ず
馬駆けし少年よ 踊りしをとめよ
 
   
 
ナーダム祭りの競馬本番を前に
準備している調教師

 
馬駆けし少年たちの表情は真剣そのもの

ゴール直前です
   
 
馬頭琴の 透るひびきに 人ら歌ひ
草原の風の 吹きわたりゆく

 
 
薪ストーブたく包のうち おのおのに臥して
草原を吹く風を聞く
   
 
ナーダム祭りに馬頭琴はなくてはならないもの
初めて聴く音色に魅せられました


夏でも夜になると包の中は冷えます
大学生のアルバイトがストーブを焚いてくれました

 


短歌で綴るモンゴルの旅 2へ
ホームへ