ウズベキスタンの旅6
 

サマルカンドの観光の続きである。

ウルグベク天文台

レギスタン広場の3つのメドレセのうち向かって左側は、ウルグベグが建築したので、ウルグベグ・メドレセの名がついている。彼の時代には、100名以上が寄宿して神学や数学や哲学や天文学を学んでいた。

 
ウルグベグ・メドレセの内部 天井に星座

 
ウルグベグ・メドレセ内部の絵画


そのウルグベグが建てた天文台跡に行った。コミル君は「日本では知られていませんが、ヨーロッパではとても有名です」と強調した。1年間を365日6時間10分8秒と推測。今の機器で測っても、1分の誤差もないそうだ。天文台跡は1908年にロシア人が発掘し、六分儀の地下部分だけは現存している。


 天文台跡にあるウルグベグの銅像

 
ロシア人が発掘した天文台跡 六分儀の地下部分

シャーヒズインダ廟

天文台跡の次は紙すき工房に立ち寄った。最後の観光がシャーヒズインダ廟である。



サマルカンドでいちばん印象に残ったのがこの廟だった。14箇所もの霊廟とモスクが一直線に並んでいて壮観だった。坂道の両側にティムールゆかりの人の霊廟が並んでいる。コミル君は「○○のお墓」「××が眠っている」と説明してくれるが、よく覚えていない。「ここが徳川○代将軍の墓」「隣に眠っているのが正室の××のお方です」という説明を外国人が聞いているようなものだから仕方ない。

 
一直線に廟やモスクが並んでいる

 
厳かな廟の内部 イスラム建築が美しい

シャフリサブス

サマルカンドから南へ約130kmにシャフリサブスがある。初めて聞く地名だが、ティムールが生まれた地。サマルカンドに次ぐ第2の都市として、たくさんのモスクやメドレセを建造したが、16世紀後半にブハラによってほとんど破壊された。
アク・サライ宮殿跡

ティムールが建てた夏の宮殿跡。広大な敷地だったが、今は二つのアーチだけが残っている。ティムールの銅像もある。ティムール像は、ここ以外にサマルカンドとタシケントにもあった。(ウズベキスタンの旅2 参照)

ドルッティロヴァット建築群

「瞑想の家」と呼ばれる建築群 ウルグベクが建てた青いドームのモスクと向き合ってふたつの廟がある。

ドルッサオダット建築群
 
ティムールが22歳で戦死した長男のために建てた廟 ティムールが眠りたかった廟もあるが、願いは叶わず、サマルカンドに埋葬されている。

 
アク・サライ宮殿跡

 
ドルッティロヴァット建築群
 
ドルッサオダット建築群
ティームール用の墓室 実際には葬られなかった

 
ドルッサオダット建築群

                                                 (2019年12月2日 記)
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