2019年3月17日~3月20日 


天領日田のひな祭り 
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大分の旅1


2019年3月17日(日)-1日目

大分行きは、JALの「どこかにマイル」というキャンペーンで、羽田と大分往復がお得なマイレージ数で行けることになったからだ。

羽田発(9時45分)→大分着(11時25分) 空港バスでJR大分駅へ

このキャンペーンはJRと共同企画。駅でJR3日間のフリー切符をゲットした。行き当たりばったりの旅ではあるが、行ってみたい数か所は抑えていた。そのひとつ「日田」行きの特急がすぐ出ると言うので、宿にチェックインもせずに、久大線(大分と久留米を結ぶ線)に乗った。

大分発(13時27分)→久大線の特急→日田着(15時16分) 

駅の観光案内書でパンフレットをもらい、散策開始。駅から歩いてすぐの豆田町に見どころは固まっている。日田を紹介するときには必ず「天領」という枕詞がつく。たとえば「天領日田のおひなまつり」という具合だ。今年も2月15日から3月31日まで開催中。

 
駅を降りてすぐの店  昭和の匂い

 
民家 屋根の飾りは何のおまじないなのだろう
 
豆田町に入ると観光地らしくなる

 
豆田町にはこういう店が何軒もある

日田は、江戸幕府の西国筋郡代の役所が置かれた地で、豪商たちの町人文化が栄えた。今はひな祭りの時期以外は寂しい町だと思われるが、町のそばを花月川や城内川が流れていて、水運で発展していた様子が分かる。

豪商たちは、競うように京や大阪で上等のひな人形を買いそろえたそうだ。お雛様の公開が始まったのは昭和59年。「草野本家」が最初だったが、今は数えきれないほどの店や資料館で公開している。

入館料は無料のところも多いが草野本家は550円と高め。日田産のヒノキで作られた雛御殿は間口が3m50㎝もある。その御殿に42体の人形がならんでいるはさま壮観だが、撮影は禁止だった。この御殿以外にも飾られているので、草野本家の雛は全部で178体。

 
草野本家は庭だけが撮影が許された

 
3800体が飾られている雛御殿 中には入らなかった

でも178体で驚いてはいられない。「天領ひな御殿」には3800体が飾られているという。「ここを見なきゃだめですよ」と地元の人に言われたが、時間もないし、ひな人形研究家でもないので、そんなに見ても目がくらくらするだけなのでパス。万一次の機会があったら、行ってみよう。

日本丸館」も350円だったが、3階建ての建物にひかれて入ってみた。日本丸は船の名前ではなく万能薬。よく売れたらしい。華やかは雛が多いなか、ここには「百歳雛」が展示してあった。家財道具や薬の資料が珍しかった。

 
万能薬の日本丸に関する展示
 
100歳雛が珍しい

天領日田資料館」は天領時代の資料を集めている。ゆっくり見れば楽しいだろうが「おきあげ雛展」をやっていたので、主にそれを見学。おきあげ雛は、筑後川流域の久留米や日田で武士や庶民にも広がったという。お内裏さまや3人官女ではなく歌舞伎を題材にしたものが多いとか。平面な人形だが、躍動感があり気に入った。

 
筑後川流域で盛んだった「おきあげ雛」
 
おきあげ雛は歌舞伎を題材にした雛が多い

日田は戦争の被害にあっていないので、明治大正期の面影が残っている。ひな祭りの時期を外せば、もっと楽しめたような気がする。この町が生んだ偉人は廣瀬淡窓だ。天明2(1782)年に生まれ安政3(1856)年に亡くなった教育者。咸宜園という私塾を開き、彼の名前は教科書にも載っている。江戸時代最大の塾だった。大村益次郎、高野長英、清浦圭吾、上野彦馬などもここで学んだ。今は跡地に咸宜園教育研究センターがあり、淡窓の資料集めなどを行っている。ゆっくり見学する時間はなかった。

 
日田のトイレ 天領乃思案処

 
日田駅の待合室 日田産のヒノキをふんだんに使っていて心地よい

時間に追われるのは、JRの本数がとても少ないからだ。特急が出たばかりだったので、23駅も停まる普通列車に乗ったので2時間以上かかった。チェックインは夜の10時だったが、久しぶりに乗った地方の鈍行は土地の人とのおしゃべりも面白かった。

行きは素通りだった北山田駅に停車したことが何よりの収穫。私が住んでいる町は北山田で、近くに北山田という地下鉄の駅名もある。都内に行くために路線検索をしていて、久大線にも北山田駅があることを知った。

かつては国有鉄道駅の老舗だ。でも今や寂れた無人駅。おもしろいことにわが北山田は「きたやまた」。大分県の北山田は「きたやまだ」。

  <大分の東横イン泊>

 (2021年3月1日記)


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