マレーシアの旅
2006年11月1日〜11月6日
ペナン島
オランウータンとキャメロンハイランド
キャメロンハイランドからマラッカへ
マラッカと夜のクアラルンプール
バツー洞窟とクアラルンプール


マレーシアの旅 1
 ペナン島

マレーシア地図 イタリアから帰国後20日で、近所の「歩く会」の仲間とマレーシアを訪れました。

 J社の「まるごとマレーシア縦断紀行6日間」のツアー代金は、59,800円。食事は、自由時間の1回をのぞいて全部ついています。往復ともJALで、4泊したホテルも小ぎれい。国内旅行に比べ、ずいぶん安いですね。ツアー代金の安さに比べ、燃料サーチャージ代を2万円も払わされたのは、腑に落ちませんが・・。

 回ったところは、左地図のペナン島・キャメロンハイランド・クアラルンプール・マラッカ。地図はマレーシア観光局のHPから借用。

2006年11月1日(水)−1日目

 成田発(11時)→クアラルンプール着(17時40分) クアラルンプールを18時50分に飛び立ったが、ペナンに着陸できず、再びクアラルンプールへ。ここで無為な時を過ごす。

 飛行機が着陸できずに引き返した話は、ニュースでよく聞く。今回の旅で初めてそんな目にあった。積乱雲が発生したため、ペナンの空港に降りることができなかったのだ。機種が小さいこともあったらしい。3時間遅れのエアバスで再びペナンへ。空の散歩を散々楽しんでしまった。クアラルンプール発(22時10分)→ペナン着(23時35分着) 

 ツアーの参加者は、私達「歩く会」が11人、兄弟夫婦6人、他に4組の夫婦。みなさん気持ちの良い方で、オバサン団体を白い目で見ることもなく、楽しく過ごすことができた。

パンフで「憧れの5ッ星ホテル」とうたってあるペナンのホテルの滞在時間は、わずかになってしまった。<ペナンのトレダースホテル泊>

11月2日(木)-2日目

ホテルと住まいのコントラスト

 出発前にホテル付近を散歩した。朽ちかけた住まいと、真っ白なホテルのコントラスト(左)がおもしろく、到着の翌朝からこれからの旅に期待が高まる。

 ペナン島のガイドは中国系のフランキーさん、51歳。お祖父さんの時代に中国から来たというから、英語名は変だと思うが、ミドルネームを英語風にしているのかもしれない。

 フランキーさんの月給は6万円ぐらい、奥さんは3万円ほど。中国系の女性は結婚しても働くので、料理は家で作らず外食が普通だ。マレー系の女性はイスラム教ということもあって、外では働かない。

 東西15`、南北24`の小さな島だが、中心のジョージタウンはマレーシア第2の都市。イギリスがマレーシアを植民地にした時の王・ジョージ3世にちなむ。

 
コーンウオリス砦の大砲 島の人口は100万人。60%が中国系、30%がマレー系。マレーシアはシンガポールと同じ多民族国家で、英語・中国語(北京語・広東語)、マレー語、ヒンズー語の4ヶ国語が公用語。学校の授業もテレビも4ヶ国を使っている。

 まず、コーンウオリス砦へ。1786年に、イギリス人のフランシス・ライトが上陸した地に作られた要塞。海に向けられた大砲がなければ、要塞だったとは思えないのんびりした所だ。もっともこの大砲(左)は、17世紀のオランダのもの。オランダ東インド会社の印が押してあった。


 次はタイ式の仏教寺院の涅槃仏寺院を見学した。1900年に本堂とバゴダが、1958年に涅槃物が出来たと言うから、わりと新しい。外観はタイで見慣れたのと同じ極彩色。もちろん、内部の仏さまたちも金ぴかだ。涅槃仏でさえ、明るい顔で肘立てをして寝そべっている。涅槃というからには、もう少し寂しそうで煩悩を断ち切ったお顔をしていて欲しいと、身勝手な私は思う。

長さが33bもあるので、私のカメラでは頭からつま先までを収めることはできなかった。世界で3番目の長さ。ちなみに1位はミャンマーに、2位はタイにある。

涅槃仏寺院の外観 涅槃仏
極彩色の寺院。タイでおなじみ。 明るい顔で寝そべっている涅槃仏

 次はバティック工場へ。バティックはジャワ更紗のことだが、工場といっても、この手のツアーにつきももの実体は土産物屋である。土産物屋巡りはまだまだ続く。宝石店、錫製品の店。ツアー代金の安さをここで挽回しなければならないので、現地ガイドも必死だ。

大砲の木と花

 ペナン島最後の観光は、1884年に出来た植物園。30fもの広大な場所に、熱帯の樹木や花が植えられ、野生の動物もいる。

 中学時代に世界地理の教科書のグラビアを見ていて、いちばん気に入ったのはヤシの木が茂る熱帯だった。何度訪れも、熱帯のジャングルもどき植物園は、ワクワクする。大砲の木とその花(左)、マンゴスチンの木が珍しかった。マンゴスチンは果物の女王様と言われるが、残念ながらその時期ではなかったようで実は成っていなかった。(2008年1月2日 記)


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