メキシコの旅1
2012年3月14日(水)-1日目
成田(15時40分発)→アエロメヒコ航空でメキシコシティ(13時35分着) メキシコシティ(15時発)→グアダラハラ(16時15分着)
久しぶりに東に向かっての旅。日付変更線を通過するので日付がごちゃごちゃになる。14日の午後に日本を発って、同じ14日の午後、メキシコシティ経由でグアダラハラに着いた。
グアダラハラに泊まるツアーはめったにない。TD社の旅(左)は、メキシコシティの西にある中部高原のコロニアル都市をいくつか回る。遺跡も見たいがコロニアル都市も見たいので、初めてTD社のツアーを利用してみた。 <グアダラハラのホリディイン泊>
3月15日(木)-2日目
グアダラハ(上の地図参照)は、人口165万のメキシコ第2の都市。先住民の文明や宗教を破壊して、スペイン人が新しく作り上げた市をコロニアル都市と呼ぶ。グアダラハラはじめ、メキシコにはたくさんある。
ガイドはホセ・ルイスさん。名前はスペイン人ぽいが、顔を見ると白人と先住民との混血だとすぐ分かる。メキシコ人のほとんどが、混血。ホセさんの案内で、まずソカロ(広場)に向かった。大聖堂を中心に庁舎や劇場が並ぶ様は、ヨーロッパの旧市街広場とそっくりだ。
まずハリスコ州の州庁舎の中を見学。ここはイダルゴ神父が奴隷解放を宣言したことで有名だ。先住民出身の大統領ベニート・ファレスが暗殺されそうになったのもここ。イダルゴ神父とベニート・ファレスの名はこれから、何度も聞くことになる。
ここでの圧巻は、オロスコという壁画の巨匠が描いた壁画の数々。スペイン人の圧政に苦しめられる人たち、解放のために立ち上がるイダルゴ神父らが、天井や壁に大きく描かれている。字が読めない人にも分かるように、絵で表現した。
左の大壁画は、イダルゴ神父と先住民大統領ベニート・ファレス。
庁舎の隣にある大聖堂に入った。内部は、きらびやかな祭壇やステンドグラスで飾られ、欧米のどこにでもあるカトリック教会だ。よく見ればメキシコらしさがあるのかもしれないが、私には分からない。ミサでは、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラの聖堂で見た香炉振りをしていた。コンポステーラの大香炉にくらべとても小さいが、これが普通らしい。
少し離れたカバーニャス孤児院に向かう途中に、面白い公園があった。人間をデフォルメしたブロンズ製のベンチ(左)がたくさん置いてある。どこかで見たなと思いめぐらすと、北スペインだった。スペインの真似かなと思うが、なんでもスペインの影響にしてしまうのはメキシコに失礼かもしれない。
カバーニャス孤児院は、ガイドブックによればグアダラハラの観光目玉。1810年にカバーニャス伯爵が建てた孤児院と病院だったが、今は文化センターになっている。ここの見どころも、オロスコによる壁画。色彩豊かな力強い絵は訴える力がある。
メキシコの子どもたちが課外授業で見学に来ていた。みなおそろいのジャージを着ているので驚いた。制服は日本やアジア独特だと思っていたが、そうでもないらしい。女学生の制服姿もよく見かけた。短いチェック柄のスカートで、日本の女子高の制服とよく似ている。日本人がデザイナーかなとも想像してみる。
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孤児院の内部は
壁画で覆われている |
天井にも絵 |
おそろいのジャージを
来た小学生 |
旧孤児院の近くにあるリベルタ市場に行った。食料品ばかりではなく、洋服・雑貨・土産物などありとあらゆるものが揃っている。どこの国に行っても市場は分かりにくいが、このときも2人が迷子になった。ツアーの仲間は26人。これだけいると見失ってしまう。
郊外にあるトラケパケという小さな古都で昼食。ハリスコ州の名物料理ポソレということだが、名物料理にうまいものなしは、どこでも共通らしい。トルティージャというトウモロコシの粉で作ったもの(左)が、それなりに名物料理ぽかったが、これからほぼ毎日食べることになる。
小さい町なので昼食後の自由時間に歩き回っても、時間が余ってしまう。しゃれた店が並んでいるが、なにも買わないことにしているのでなおさらだ。
グアダラハラに戻り、夕食まで自由時間。午前中にツアーで訪れた広場に再び行ってみた。大聖堂に入り、祭壇の両側にあるムリージョの宗教画をじっくり鑑賞。街歩きをしていて、聖堂が開いているのは、ありがたい。信者に怒られそうだが、足の疲れを休めるのにここほど良い場所はない。居眠りをしても誰にもとがめられない。今まで何度もお世話になった。
午前中はほとんど人影がなかった広場には、たくさんの人が集まっていた。勤め帰りというより、もう少し暇人がただ座って、広場の喧騒に浸っている。風船売りやシャボン玉売りもいる。もちろんおしゃべりに興じている女性もいる。人間ウオッチングが好きな私は、飽きずに眺めていた。
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あらぬ方を見ている
男性3人 |
おしゃべりに夢中の
若い女性 |
シャボン玉を楽しんでいる |
大聖堂のライアップ(左)がきれいだと聞いていたが、暗くなる前に夕食の時間になってしまった。ホテルと大聖堂は5分ぐらいしか離れていないので、夕食後に3度目になる広場に向かった。
夜景を上手く撮る技術がないので、ただ押していた。このとき一緒に行ったのは、カメラマンのTさん。カメラを3台も持っているし、被写体に向かう行動が早いので、もしかしたらと朝から思っていたが、想像通りだった。 <グアダラハラのホリディイン泊>
(2013年3月16日 記)
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