雲南・北部ベトナム少数民族街道の旅
2007年2月10日〜2月20日

ハノイから昆明・建水へ
建水と元陽の棚田
イ族・ハニ族・チワン族の村
黒イ族と紅頭ヤオ族の村
国境の町・河口へ
ベトナムのサパ
サパ近郊の村
ハノイへ

雲南・北部ベトナム少数民族街道の旅 1
 ハノイから昆明・建水へ

2007年2月10日(土)−1日目

ツアーの地図 ベトナムのハノイで1泊後に昆明まで飛行機。飛行機で飛んだルートを、逆に昆明からハノイまでバスで移動した。1000q以上におよぶバス旅の街道沿いに、少数民族の村が点在する。その村々を訪ねるのが今回の旅だった。E社ならではの、日本人があまり行かないコースだ。街道沿いの村では日本人に会わなかった。

 私には、訪ねた世界遺産を数え上げる趣味はないが、世界遺産が1ヵ所もない旅先は初めて。参加者19名のうち夫婦連れは私達だけで、他は1人参加。それも男性が13名、女性が6名と女性が少ない。色々な意味で珍しい旅だった。

 11時(成田発)→15時10分(ハノイ着) 時差が2時間あるので6時間のフライト。

 ベトナムのガイドは林(リン)さんという中年の男性。LAM(ラム)さんともいう。

36街ホテルにチェックイン後、ハノイの36街を散策。生魚・野菜・肉などが山(左)をなしていて、ベトナムの食の豊かさがわかる。かつて36の業種の店が軒を連ねていたので、36街の名がついたそうだ。

 36街をぶらついた後に、水上人形劇を観劇することになっている。ツアーの3分の2が、この人形劇をすでに見ているというので、驚いた。ハノイが4回目という人までいる。私はホーチミンには行ったことはあるが、ハノイは初めてなのでもちろん見に行った。

 水上劇というから湖上で演じるのかと想像していたが、舞台の上に作られた大きな浴槽みたいなところで人形が動作をする。人形使いは、水上劇幕の後にいて糸を操っている(左)。操り師は、1時間以上は水の中にいるので、冷えないかと心配だ。温水なのだろうか。

 日本語の説明がないので内容はよくわからないが、17の話が次々演じられた。人形の顔が素朴で田舎っぽくそれがよかった。

レストランでベトナム料理の夕食(フォー・サラダ・あげ春巻き・えびの揚げ物・スープなど) 
 9時ころホテル着 <ハノイのソフィテルプラザ泊 >


2月11日(日)−2日目

出発前にホテル付近を散歩。朝が早いからか、日曜だからか、ホーチミンに比べ田舎だからか、轟音を響かせてのバイクは少なかった。

ベトナムでは17日から旧正月だ。ベトナム戦争のころ、テト(旧正月)の間は、休戦するというニュースを何度か聞いたことがあるが、そのテトがもうすぐ。正月には金柑の木や桃の木を飾る習慣があるという。実をつけた金柑も花をつけた桃の木も子供の背丈ほどある。大きな木を自転車やバイクの荷台につけて走っている姿をたくさん見かけた。半月ほど飾った後は、捨ててしまう。日本人の感覚では、大きな木を捨てるのはもったいないと思うが、松飾りと同じようなものだと思えば納得できる。

桃の木 ハノイの街角 金柑の木
自転車の荷台で大きな桃の木を運んでいる 花を売る人と買う人 金柑の鉢植え

かわいい子豚の絵とHappy New Yearの紙がホテルに張ってあった。「あら!イノシシじゃなく豚だわ」と私が叫んだら、ガイドのラムさんが「ベトナムや中国ではイノシシではなく豚なんです」と説明してくれた。ちなみに、2007年は猪年。

 豚はイノシシが家畜化されたものだそうだが、日本では区別している。英字新聞(左)には、「The Year of the Pig」として、豚ともイノシシとも言えない絵が描かれていた。

8時半にバスでホテルを出発。沿道には、金柑と桃の木を売る露店がずっと連なっていた。金柑の畑もある。ベトナムの人にとって、テトは特別な意味を持つようだ。

11時10分(ハノイ発)→13時45分(昆明着) ベトナムから中国に飛んだ。1時間の時差があるので1時間35分のフライト。

午後2時35分に昆明の空港をバスで出発。ここから先は狭い山道もあるのでマイクロバス2台に分乗。中国のガイドは、西安の張さん(いちおう日本語は達者)、昆明の岳さん(日本語がおぼつかない若い男性)、建水の劉さん(日本語も英語も話せない若い女性)の3人体制。

菜の花と切り干し大根

昆玉高速道路(昆明と玉渓を結ぶ)を走った。田畑のところどころに菜の花が咲き、春爛漫。玉渓は、タバコ産業が盛んだ。「紅塔山」というブランドは有名らしい。

 雲南省の産業は、1位がタバコ、2位が観光、3位が花だという。いまどきタバコが1位というのもどうかと思うが、中国では他の国ほど禁煙が徹底していないように思う。雲南省の田舎でタバコを竹筒で吸っている男性をたくさん見かけた。

 一般道路の両側には菜の花畑の中に大根が干してある(右)。絵になる光景だったので、バスを停めてもらった。この大根が切り干し大根として日本に入ってくるのだろうか。一見しただけでは、危険な農薬を使っているなどわからない。

 また通建高速道路(通海と建水を結ぶ)に入った。建水に高速道路が通じたのは2004年、最近である。 午後6時40分建水着 ホテルで夕食 <建水の臨安酒店 泊>
(2008年3月2日 記)

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